marchingpeopleさんへ(1)
投稿者: gegendenkrieg 投稿日時: 2001/11/11 21:18 投稿番号: [115040 / 177456]
ようやくあなたの疑問点がわかりました^^;。では、さっそく本題に・・・
(1) パキスタン
おっしゃるとおり、パキスタンのことはよくわかりませんね(笑)。田中宇氏の「ニュース解説」でパキスタンの歴史を学んだ(?)のですが、相変わらずよくわかりません。でもまあ、そんな中でかろうじて認識できたのは、「パキスタンには、“政権を維持するためには何事も厭わない”という姿勢が一貫している」ということでしょうか。ソ連侵攻時の支援も、9月11日までのタリバン支援も、常に「アフガニスタンをコントロールし、中央アジアへの足がかりを築」こうとするものですよね。そして、あなたも書かれているように、その根底には対インド戦略があるんですよね。核実験は言わずもがなですが。
しかし、パキスタンにとって対インド戦略がどれほど重要なものなのかが理解できたとしても、そこまで戦略にしがみつく理由が実感としては理解できません。一貫性に欠ける外交戦略こそが、この国をより不安定にしているような気がしないでもないんですが・・・
次にデモについてですが、ムシャラフはそれほど楽観視していないと私は思います。イスラム協会のカジ氏の拘禁とて、暫定的な予防措置にすぎないのではないでしょうか。実際、9日にはデモが起こっていますし・・・北部同盟のカブール進攻に難色を示しているのは、表向きの理由は北部同盟による残虐行為の再発防止ですが、国内の原理主義や一般国民への配慮が多分にあると思われます。本音こそわかりませんが、それだけ国内情勢が不安定だということなのではないでしょうか。
(2) RAWA
RAWAの存在が結果としてアフガニスタンに不幸を呼び込んでいる・・・なるほど、なかなか興味深いご意見ですね。まず、
> 当初は米国も親タリバンの立場を取っていたのですが、RAWAの主張が米国の女性団体にも受け入れられて、
> 女性に弱いクリントン政権が反タリバンになりました。
> そして今度はRAWAが告発するタリバンの残虐さが戦争に正当性を与えています。
という部分ですが、確かに、「RAWAの告発がなければ、戦争に正当性が与えられることはなかった」という見方もできるでしょうね。しかし多かれ少なかれ、タリバンの残虐性は見直されるべきものではあったと思います。戦争の正当化は、RAWAの告発だけによるものではないと思いますし・・・彼女たちの告発がなくても、米英は報復戦争をしたでしょう。そういう意味では、RAWAの存在に疑問は感じません。あなたも書かれているように、彼女たちの活動によって救われた人がいることは事実でしょうし、そういう運動は存在すべきだと思います。
しかし、運動の理念に対して疑問を抱いているのも事実。というのも、彼女たちの運動が一体何をしたいのかが不明瞭な印象を受けるんですよね。当初は女性の人権と民主主義を求める運動、ソ連のアフガン占領後は反ソ連への抵抗戦線、その後はジハーディの原理主義者に対する抗議行動、さらには反タリバンへ。闘う対象が多すぎるために、結局は運動するのを困難にしているような気がしないでもないのです。
例えば、識字率を見てみましょう。RAWAのサイトには、「ユニセフの計算では、識字率は、女性で3-4%、男性で28%といわれています」とあります。RAWAは女性の識字率を高め、知識を昂揚することが義務だと考えているそうですが、別に女性に限定する必要はない。男性の識字率28%だって、日本などと比べれば格段に低いではないですか。男性の識字率も改善されるべきかもしれない。まあ、「在宅」学校は少年少女を対象としているようですが、彼女たちの運動には「女性による」という主張があちらこちらで出てきます。しかし、「女性による」にこだわる必要はあるのだろうか?人権という観点から見るならば、男性だろうと女性だろうと苦しむ人には援助を与えるべきだし、その苦しみから救うために教育を施す必要があるのではないだろうか?「女性」と限定することで、本来得られるべき支援を失う結果になっているのではないだろうか?アフガニスタンの状況を改善するために、果たしてフェミニズムが必要なのだろうか?私はそういう疑問を抱いています。
<続く>
(1) パキスタン
おっしゃるとおり、パキスタンのことはよくわかりませんね(笑)。田中宇氏の「ニュース解説」でパキスタンの歴史を学んだ(?)のですが、相変わらずよくわかりません。でもまあ、そんな中でかろうじて認識できたのは、「パキスタンには、“政権を維持するためには何事も厭わない”という姿勢が一貫している」ということでしょうか。ソ連侵攻時の支援も、9月11日までのタリバン支援も、常に「アフガニスタンをコントロールし、中央アジアへの足がかりを築」こうとするものですよね。そして、あなたも書かれているように、その根底には対インド戦略があるんですよね。核実験は言わずもがなですが。
しかし、パキスタンにとって対インド戦略がどれほど重要なものなのかが理解できたとしても、そこまで戦略にしがみつく理由が実感としては理解できません。一貫性に欠ける外交戦略こそが、この国をより不安定にしているような気がしないでもないんですが・・・
次にデモについてですが、ムシャラフはそれほど楽観視していないと私は思います。イスラム協会のカジ氏の拘禁とて、暫定的な予防措置にすぎないのではないでしょうか。実際、9日にはデモが起こっていますし・・・北部同盟のカブール進攻に難色を示しているのは、表向きの理由は北部同盟による残虐行為の再発防止ですが、国内の原理主義や一般国民への配慮が多分にあると思われます。本音こそわかりませんが、それだけ国内情勢が不安定だということなのではないでしょうか。
(2) RAWA
RAWAの存在が結果としてアフガニスタンに不幸を呼び込んでいる・・・なるほど、なかなか興味深いご意見ですね。まず、
> 当初は米国も親タリバンの立場を取っていたのですが、RAWAの主張が米国の女性団体にも受け入れられて、
> 女性に弱いクリントン政権が反タリバンになりました。
> そして今度はRAWAが告発するタリバンの残虐さが戦争に正当性を与えています。
という部分ですが、確かに、「RAWAの告発がなければ、戦争に正当性が与えられることはなかった」という見方もできるでしょうね。しかし多かれ少なかれ、タリバンの残虐性は見直されるべきものではあったと思います。戦争の正当化は、RAWAの告発だけによるものではないと思いますし・・・彼女たちの告発がなくても、米英は報復戦争をしたでしょう。そういう意味では、RAWAの存在に疑問は感じません。あなたも書かれているように、彼女たちの活動によって救われた人がいることは事実でしょうし、そういう運動は存在すべきだと思います。
しかし、運動の理念に対して疑問を抱いているのも事実。というのも、彼女たちの運動が一体何をしたいのかが不明瞭な印象を受けるんですよね。当初は女性の人権と民主主義を求める運動、ソ連のアフガン占領後は反ソ連への抵抗戦線、その後はジハーディの原理主義者に対する抗議行動、さらには反タリバンへ。闘う対象が多すぎるために、結局は運動するのを困難にしているような気がしないでもないのです。
例えば、識字率を見てみましょう。RAWAのサイトには、「ユニセフの計算では、識字率は、女性で3-4%、男性で28%といわれています」とあります。RAWAは女性の識字率を高め、知識を昂揚することが義務だと考えているそうですが、別に女性に限定する必要はない。男性の識字率28%だって、日本などと比べれば格段に低いではないですか。男性の識字率も改善されるべきかもしれない。まあ、「在宅」学校は少年少女を対象としているようですが、彼女たちの運動には「女性による」という主張があちらこちらで出てきます。しかし、「女性による」にこだわる必要はあるのだろうか?人権という観点から見るならば、男性だろうと女性だろうと苦しむ人には援助を与えるべきだし、その苦しみから救うために教育を施す必要があるのではないだろうか?「女性」と限定することで、本来得られるべき支援を失う結果になっているのではないだろうか?アフガニスタンの状況を改善するために、果たしてフェミニズムが必要なのだろうか?私はそういう疑問を抱いています。
<続く>
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