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ユダヤ人がガザのシナゴーグから強制排除

投稿者: yohanejp 投稿日時: 2005/08/19 00:13 投稿番号: [9451 / 20008]
【エルサレム海保真人】イスラエル軍部隊や警察は18日、ガザ地区最大のユダヤ人入植地ネベデカリムや同クファルダロムなどで、入植者撤退に反対する若者らが立てこもるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)に相次いで突入、力ずくで退去させる強行策に出た。反対派は床に寝そべるなどして抵抗、現場は大混乱した。

17日から始まった強制排除策で、兵士らがシナゴーグに踏み込んだのは初めて。

ネベデカリムのシナゴーグのろう城は17日から続き、軍当局は約1000人の反対派が自主的に退去するようユダヤ教関係機関を説得していたが交渉は決裂。このため午後3時半(日本時間同9時半)、包囲していた数千人の部隊が一斉に踏み込んだ。

反対派の若者らは「ユダヤ人はユダヤ人を追放できない」と手拍子で絶叫。互いに腕を組んで床に寝そべり、1人につき3〜4人がかりで引きずり出そうとする兵士たちに懸命に抵抗した。兵士に空のペットボトルを投げつけたり、水を浴びせる者もいた。

強制排除2日目のこの日、軍と警察当局は、同じ入植地群グシュカティフ内にある3カ所の入植地に新たに入り、撤退作業を進めた。各地では反対派の若者がシナゴーグに陣取ったり、家屋やタイヤに火がつけられるなど抵抗が続いた。

一方、イスラエル放送によると、警察幹部は18日の政府閣僚会議で、入植者らの撤退が22日か23日には完了するとの見通しを報告した。

◇礼拝堂に反対派1000人   通路に油まき抵抗
【ネベデカリム(ガザ地区南部)樋口直樹】イスラエルの撤退作業が続くガザ地区最大のユダヤ人入植地ネベデカリム。軍・警察部隊は18日午後3時半(日本時間同9時半)、約1000人の反対派が立てこもるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)へ突入、強制排除に入った。ユダヤ教徒がほぼ100%を占めるイスラエルで、政府が宗教施設での強制執行に踏み切るのは極めて異例だ。

「10分間の猶予を与える。そこから離れなさい」。午後3時20分、シナゴーグのある複合施設をぐるりを包囲していた部隊の司令官が、スピーカーを通じて最後通告を行った。

立てこもっていた反対派の若者が、兵士を滑らせようと外からシナゴーグのある2階へ続く狭い坂道に食用油をまく。男女別に集まった2カ所の礼拝堂からユダヤ教の歌声が響き渡るなか、数千人もの部隊が隊列を整えて施設内へ突入した。

「ただ祈るだけです。同じユダヤ人同士が憎しみ会うことのないように」。ヨルダン川西岸の入植地から10日前に祖父母が住むネベデカリム入りした主婦マルガさん(26)は18日朝、シナゴーグのある複合施設まで数十メートルに迫った軍部隊の包囲網に目をやり、強制排除を前にした心境をこう語っていた。

シナゴーグに立てこもる反対派のほとんどは、ガザ地区外から駆けつけた「応援組」。反対派のシンボルカラーのオレンジ色のTシャツを着た人々の大半は10代の若者で、軍の突入前に屈託なく話し、元気に歌をうたう様は夏休み中の合宿のようにも見えた。

ガザ地区とヨルダン川西岸は、イスラエルが67年の第3次中東戦争で占領した土地だ。国際社会はガザと西岸にパレスチナ人の独立国家を建設させ、イスラエルとの平和的共存を目指す方向で一致しているが、両地を「神に約束された地」の一部とみなす宗教的な右派勢力は、占領地からの撤退をかたくなに拒んでいる。

反対派の怒りは、軍や警察にではなく、ガザ撤退を決定したシャロン首相と撤退を強く後押ししてきた米国に向けられている。「ブッシュ(米大統領)とシャロン(首相)は神と聖書に宣戦布告した」。シナゴーグに掲げられた大型ポスターのスローガンが、彼らの論理を象徴していた。(毎日新聞) - 8月18日23時42分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050818-00000131-mai-int
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