>レバノン
投稿者: abutouma 投稿日時: 2005/03/03 08:48 投稿番号: [9057 / 20008]
adventureさん
リクエストいただけるのは光栄なのですが・・・
小生のネット環境は劣悪で、大学の無線LANを使える時ならいいのですが、ダイヤルアップの時はちょっとしんどいです。アップデートするだけでも一回15分づつほど回線をつなげないといけないので、こっちにも掲載する作業をすれば何十分もかかってしまいます。
それに内容も、「イスラエル対パレスチナ」と構図が鮮明で単純なパレスチナ問題と違い、レバノンは複雑怪奇です。よっぽど興味を持って毎日フォローしていないと、すぐに状況がわからなくなってしまいます(試しに下に今日の分を掲載します)。だから、本音ではレバノン関係の記事は、外交官や報道関係者、研究者など、ほんの一握りの読者しかいないことを承知で書いています。
というわけで、ご興味のある方は当面、お手数ですがどうかHPまでご足労
願います。
http://www.geocities.jp/beirutreport/index.html
ムクターラ会議(3月2日)
ラフード大統領は2日、大統領官邸でベッリ国会議長と定例の週間協議を行い、新内閣の首班指名問題などを話し合った。にも関わらず、この日も国会議員との諮問日程は発表されなかった。
反体制派の中から諮問参加を拒否する強硬論が出ているため、日程を決めたくても決められないのである。2日夜のムクターラ会議で反体制派がどのような態度を打ち出すか、それ次第である。もはや大統領サイドは完全に政局のコントロールを失い、反体制派の出方を見るしかない状況になっているのである。
午後にはブクレキで月例のマロン派司教会議が開催された。
司教会議は声明で、カラーミ内閣総辞職によって生じた国政の空白への危惧を表明、一刻も早い後継内閣組閣を求めた。前夜にラフード大統領退陣を求めたジュンブラートPSP党首や、諮問参加を拒否する一部反体制派議員よりは、はるかに穏健な立場を打ち出したわけだ。
これを受けて、夕方にムクターラのジュンブラート邸に反体制派政治家75名が集まり、今後の行動指針を協議した。
3時間に及ぶ協議の後、フトフト、ジュンブラート、ナイラ・ムアウワドの3議員が記者会見を開き、7項目の要求を読み上げた。その中には、各安機関トップの更迭要求と、シリア軍およびシリア治安機関の即時完全撤退要求も含まれる。
名指しで更迭を求められたのはサイイド(公安庁)、マンスール(国家治安局)、アル・ハッジ(内務治安局)、アザール(軍情報局)、ハムダーン(共和国防衛隊)、トフェイリ(秘密警察盗聴部)各長官および検事総長を兼任するアッドーム法相の6名である。
記者団の質問に対し、ムアウワド議員(夫のルネ・ムアウワド元大統領はターイフ合意成立後にやはり暗殺され、今日に至るまで犯人は摘発されていない)は、
「カラーミ内閣が倒れただけでは不十分だ。ターイフ合意以降のレバノンを陰で支配して来た真の権力は治安機関なのだから」
と語っている。
後継首相指名の議員諮問への参加については、ジュンブラートは
「大統領が7項目の要求にどう対応するかを見て、今後の諮問への参加の是非を決める。参加するなら反体制派全体を代表して2議員(CSと「ベイルートの決定」から1名づつ)が出席する」
と答えた。
また、大統領の辞任要求については、
「自分とPSPは当然のことだと思っているが、反体制派全体の決定を尊重する」
と述べ、当面は保留することを明らかにした。
これより前、ジュンブラートは腹心のアリーディ、ハマーデ両議員をベッリ議長のもとへ、さらにアリーディをナスラッラー・ヒズボッラー議長のもとに派遣している。アリーディは2時間半に及ぶナスラッラーとの会談後、
「ナスラッラー議長なら、シリアとの直接交渉の仲介を果たしてくれると思う。また議長を通じて、シリア軍撤退を説得出来ると考える」
とも語っている。これまでナスラッラー議長が労をとったシリアとの対話を断り続けたのは他ならぬジュンブラートの側だった筈なのだが・・・。
ハリーリ前首相が暗殺されるまでは、シリア、レバノン両政府が、ムアッリム外務次官の来訪や、アウン将軍との対話を通じて、反体制派の内部を撹乱し、分裂を図ってきた。
今や完全に攻守は逆転し、ジュンブラートが体制側とシーア派勢力(アマル、ヒズボッラー)との切り崩しを図り、揺さぶりをかけている。
ともかく、ムクターラ会議でボールは体制側に渡った。体制側が対応を一歩間違えれば、反体制派は首班指名拒否、大統領退陣要求へと進むだろう。政局は一刻も目を離せない状況になっている。
リクエストいただけるのは光栄なのですが・・・
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それに内容も、「イスラエル対パレスチナ」と構図が鮮明で単純なパレスチナ問題と違い、レバノンは複雑怪奇です。よっぽど興味を持って毎日フォローしていないと、すぐに状況がわからなくなってしまいます(試しに下に今日の分を掲載します)。だから、本音ではレバノン関係の記事は、外交官や報道関係者、研究者など、ほんの一握りの読者しかいないことを承知で書いています。
というわけで、ご興味のある方は当面、お手数ですがどうかHPまでご足労
願います。
http://www.geocities.jp/beirutreport/index.html
ムクターラ会議(3月2日)
ラフード大統領は2日、大統領官邸でベッリ国会議長と定例の週間協議を行い、新内閣の首班指名問題などを話し合った。にも関わらず、この日も国会議員との諮問日程は発表されなかった。
反体制派の中から諮問参加を拒否する強硬論が出ているため、日程を決めたくても決められないのである。2日夜のムクターラ会議で反体制派がどのような態度を打ち出すか、それ次第である。もはや大統領サイドは完全に政局のコントロールを失い、反体制派の出方を見るしかない状況になっているのである。
午後にはブクレキで月例のマロン派司教会議が開催された。
司教会議は声明で、カラーミ内閣総辞職によって生じた国政の空白への危惧を表明、一刻も早い後継内閣組閣を求めた。前夜にラフード大統領退陣を求めたジュンブラートPSP党首や、諮問参加を拒否する一部反体制派議員よりは、はるかに穏健な立場を打ち出したわけだ。
これを受けて、夕方にムクターラのジュンブラート邸に反体制派政治家75名が集まり、今後の行動指針を協議した。
3時間に及ぶ協議の後、フトフト、ジュンブラート、ナイラ・ムアウワドの3議員が記者会見を開き、7項目の要求を読み上げた。その中には、各安機関トップの更迭要求と、シリア軍およびシリア治安機関の即時完全撤退要求も含まれる。
名指しで更迭を求められたのはサイイド(公安庁)、マンスール(国家治安局)、アル・ハッジ(内務治安局)、アザール(軍情報局)、ハムダーン(共和国防衛隊)、トフェイリ(秘密警察盗聴部)各長官および検事総長を兼任するアッドーム法相の6名である。
記者団の質問に対し、ムアウワド議員(夫のルネ・ムアウワド元大統領はターイフ合意成立後にやはり暗殺され、今日に至るまで犯人は摘発されていない)は、
「カラーミ内閣が倒れただけでは不十分だ。ターイフ合意以降のレバノンを陰で支配して来た真の権力は治安機関なのだから」
と語っている。
後継首相指名の議員諮問への参加については、ジュンブラートは
「大統領が7項目の要求にどう対応するかを見て、今後の諮問への参加の是非を決める。参加するなら反体制派全体を代表して2議員(CSと「ベイルートの決定」から1名づつ)が出席する」
と答えた。
また、大統領の辞任要求については、
「自分とPSPは当然のことだと思っているが、反体制派全体の決定を尊重する」
と述べ、当面は保留することを明らかにした。
これより前、ジュンブラートは腹心のアリーディ、ハマーデ両議員をベッリ議長のもとへ、さらにアリーディをナスラッラー・ヒズボッラー議長のもとに派遣している。アリーディは2時間半に及ぶナスラッラーとの会談後、
「ナスラッラー議長なら、シリアとの直接交渉の仲介を果たしてくれると思う。また議長を通じて、シリア軍撤退を説得出来ると考える」
とも語っている。これまでナスラッラー議長が労をとったシリアとの対話を断り続けたのは他ならぬジュンブラートの側だった筈なのだが・・・。
ハリーリ前首相が暗殺されるまでは、シリア、レバノン両政府が、ムアッリム外務次官の来訪や、アウン将軍との対話を通じて、反体制派の内部を撹乱し、分裂を図ってきた。
今や完全に攻守は逆転し、ジュンブラートが体制側とシーア派勢力(アマル、ヒズボッラー)との切り崩しを図り、揺さぶりをかけている。
ともかく、ムクターラ会議でボールは体制側に渡った。体制側が対応を一歩間違えれば、反体制派は首班指名拒否、大統領退陣要求へと進むだろう。政局は一刻も目を離せない状況になっている。
これは メッセージ 9056 (adventureoftheultraworld さん)への返信です.
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