イスラエル/パレスチナ和平

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ムスタファ博士

投稿者: abutouma 投稿日時: 2004/12/01 10:07 投稿番号: [8597 / 20008]
  ムスタファ・バルグーティ氏の本業は医師です。モスクワに留学したこともある共産主義者で、パレスチナ共産党(現人民党)のメンバーです(最近、党の名前では活動していないので、どんな関係になっているのかはわかりません)。

  長らく「パレスチナ医療救済委員会連合」という共産党系NGOを率いて、西岸を中心に草の根のネットワークを築いて来ました。NGOや開発援助の世界ではビール・ゼート大学教授の夫人ともども、知られた存在です。

  イスラエル占領時代にはイスラエル軍を、自治が開始されてからは自治政府を厳しく批判してきました。
  それでもこれまで自治政府から弾圧されなかったのは、次の2つの理由でしょう。

1.国際的なコンタクト
  英語、露語、アラビア語に堪能な同氏は国際会議などにもよく出席し、外国人の間では知名度も高くCNNなど海外メディアにもよく出演する。従って彼を攻撃するとPAはドナー国との関係を損ねるおそれあり。アフガン支援会議の際の日本の「ピース・ウィンズ」みたいなものです。

2.影響力が限定されている
  草の根で地道に働いているのに気の毒ですが、いかんせん、イスラム色の強いパレスチナでは共産主義者は所詮外国人みたいなもので、本当の支持基盤を持たない。大衆から遊離したエリートとみなされています。そのため1996年のPLC選挙でも落選しました。つまり、博士が体制批判をしても、PA側にとっては大した脅威ではないということです。
  もっとも、今後彼がどんな行動をとっても安全かと言われれば、それはわかりませんが。
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