もちろんひとつの考え方です
投稿者: jalal_q8 投稿日時: 2001/02/24 04:39 投稿番号: [1302 / 20008]
例えばエルサレムの「国際管理」というのはひとつの考え方です。但し今の時点では、イスラエル、パレスティナ(あるいはアラブ諸国)の双方にこれを受け入れるだけの環境が整っていないのも事実でしょう。
イスラエルとしては、
(1)占領地(特にヨルダン川西岸)の返還は戦略的従深性の放棄(戦争が起こった時、アラブ側の軍隊があっという間に地中海に達し、国家が南北に分断されてしまう)につながる。従って占領地の返還は食い止めなければならない。
<いわゆる強硬派>
(2)上の(1)の主張は分かるが、永遠に(数十年あるいは数百年)力のみに頼っての国家存続は不可能である。いかに困難でもアラブとの共存を模索しなければ国家の永続はあり得ない。
<いわゆる柔軟派>
の立場があり、ここに宗教的な視点(例えば強硬派は「占領地返還反対」の世論支持獲得のため、「聖地を渡してはならない」とか「この地は旧約聖書以来の我々の地」といった、より大衆に分かり易いレトリックを使う訳です。(正直この掲示板でも、このレトリックを「物事の本質」と誤解した議論が多々あるように思いますが、彼らはそんなナイーブではありません。国家の存亡とは、もっと冷静・冷徹な政策に基づいてなされるのです。(但し、在イスラエルのユダヤ人が例えば在米ユダヤ人に較べてより多くの宗教的守旧派を含むのは事実ではありますが。)
個人的にはシャロン政権誕生による揺れ戻しが、果たして長期に見た場合、イスラエルのためになるかどうかは疑問もあります。今はイラクの脅威があり、例えばサウディなども口先以上の支持をパレスティナに与えられない(イスラエルの後ろ盾である米国を敵に回せない)ですが、第四次中東戦争(石油ショックの起きた'73年のもの)の時はイスラエルは完全に不意打ちを食らい、亡国の危機直前にまで追い詰められたのは歴史上の事実です。こうした事実(決してイスラエルは無敵では無いし、軍隊の装備をみてもアラブ諸国は多くの近代兵器を有しています)をイスラエルの政治家は分かっているからこそ、当初の(1)(2)の立場で争っている訳です。
gaiteruさんは「素人考え」と言いますが、本来こうした考えに常に立ち返って見ることこそ、実は問題の本質だと思います。
これは メッセージ 1301 (gaiteru さん)への返信です.
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