題加藤清正狩虎圖 佐藤牧山
投稿者: yume_sarasa1211 投稿日時: 2009/12/01 23:58 投稿番号: [61513 / 73791]
題加藤清正狩虎圖
佐藤牧山(1801〜1891)
加藤清正、虎を狩るの圖に題す
誰歟飛渡海茫茫
誰歟(か)飛渡す
海
茫茫
勢如破竹那可當
勢
破竹の如し
那(なん)ぞ當たる可し
破八道
擒兩王
八道を破り
兩王を擒(とら)う
誰買餘勇去狩虎
誰か餘勇を買い
去(ゆ)きて虎を狩る
腥風捲旗旗飄揚
腥風
旗を捲き
旗
飄揚
呀然開口怒負嵎
呀然(がぜん)
口を開きて
怒りて負嵎(ふぐう)
應手血迸八尺槍
手に應じて
血迸る
八尺の槍
吁嗟乎朝鮮有虎
吁嗟乎(ああ)
朝鮮に虎有り
虎是鼠
虎は是れ鼠なり
日本無虎人是虎
日本に虎無し
人は是れ虎なり
いったい誰であろうか、飛ぶように、あの茫茫と広がる日本海を渡って行った人は
破竹の勢いのこの勇士に、どうして対抗することができようか
朝鮮八道を破り、臨海君と順和君のふたりの朝鮮王子を捕えた
いったい、清正以外の誰が、あの勇士の残った勇気を買って朝鮮まで行き、
虎を狩るであろうか
生臭い獣の匂いを風が運び、清正の旗印を吹き上げ、旗は翩翻とはためく
虎が耳まで裂けんばかりにガッと口を開き、怒りに燃えて山の片隅に
山を背負っているかのように人を待ち構えている
清正の手がさっと動いたかと思うと、グサリと虎をやっつけて血が迸る、
清正の持っているのは、八尺の十文字槍
ああ、朝鮮には虎がいるのだな(日本には虎はいない)
しかし、見よ、その虎も加藤清正のような勇者にかかっては鼠も同然
我が日本には虎はいないが、加藤清正という虎のような豪傑がいるのだ
★加藤清正は本当に虎退治をやったのでしょうか。
加藤清正は、幼名・虎之助。寅年生まれです。
★八道・・・朝鮮半島は八つの行政区域に分かれていました。
★餘勇・・・『春秋左氏傳』「成公二年」の高固
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835006&tid=bcafld&sid=1835006&mid=1998曰、欲勇者、賈余餘勇、
曰く、勇を欲する者は、余が餘勇を賈え、と。
「勇を欲する者は、わしの勇気のあまりを賈え」と。
★勇気はまだまだ売るほどあるぞと、言っています。
★負嵎・・・山の片隅。『孟子』に出てくる言葉。
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