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ユギオII - その95

投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/31 21:45 投稿番号: [56348 / 73791]
投稿者:大介&拓

<その95>

「キゴさん、あなたにその白斑があるんですか?   マジですか?」
川嶋がしつっこく聞いた。
「ええ、後でお見せいたします..」
「え!   本当ですか?   本物ですか?   キゴさんが本物の朝鮮王なんですか?」
「ええ..」
川嶋はいかにも「まいった」という顔をした。

「これからはキゴさんとは呼べませんね。キゴ殿下?   キゴ陛下?   どっちですかね?」
川嶋は首をかしげた。
「川嶋さん、私はあなたより年下ですから、今までどおりキゴ君と呼んでください。私のパスポートの名前がそうなっておりますから..」
カンは真顔で言った。すると海江田が、
「木子とは、李の分解文字ですな?」
「え?   はい..」
「すると本当のお名前は李信仁陛下ですか..?」
「ええ、はいそうです」
「ところで、日本では天皇や皇帝を陛下とお呼びする。皇太子以下の皇族の方々は殿下とお呼びする。ですから、あなた様の場合は陛下とお呼びするのが正しい。妹さんは内親王殿下とお呼びする。しかし、状況が状況ですから、申し訳ありませんが当面はキゴさんで通していただきたい..」
と念を押した。
「ええ、分かりました。ぜひそうお願い致します。そういうことです、川嶋さん..」
カンが冗談半分のように川嶋に呼びかけたが、川嶋はしきりに頭をひねっていた。
「どうした、川嶋君?」
三枝が聞くと、
「いえ、キゴさんのご親戚が瀋陽にいますね..」
「え?   生存なさっているのですか?   どなたですか?   お元気なのですか?」
カンは驚きの声をあげた。
「竜頭の白斑の人物の話もその瀋陽のソースから聞いたんですよ。たしか彼の母親がキゴさんの母君の親戚にあたるとか言ってましたが..」
「お名前は..?」
「お名前は李某としか言えません、今は..、情報ソースの開示は本人の了解が必要なんですよ。我々の鉄則です。まことにすみませんが..。でも、至急連絡をとってみましょうか?」
「ええぜひ、ぜひお願い致します。お会いしたいです..」
すると、海江田が口をはさんだ。
「キゴさん、今は大変危険です。陛下が直接ここに来られたこと自体、大変危険なことです。瀋陽のご親戚にも危険が迫りましょう。何か方法を考えます。お気持ちは分かりますが、今しばらくお待ちください..」
「え?   ええ..、分かりました..」
カンはいかにも残念そうな顔をしたが、心は高揚しているようであった。

「しかし..」
川嶋が言った。
「しかし、陛下のこと、いえキゴさんのことを朝鮮族が知ったら天地がひっくり返るほどの騒ぎになりますねぇ..」
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