ユギオII - その59
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/15 21:27 投稿番号: [55765 / 73791]
投稿者:チー
<その59>
20xx年6月18日午後8時、ソウル、青瓦台
長かった緊急会議をひとまず終わらせ、李は一人大統領執務室に戻った。秘書官には「しばらく一人になりたいから、よほど緊急なことでもないかぎり誰も通すな、電話もだ」と伝えてあった。
「それにしてもあの男は一体..?」
執務室から水銀灯に照らされた庭に目を落としている李の頭の中からは、あの北の密使、カンの言葉が離れなかった。
「君は、何故北が韓国を圧倒できると考えているのかね?」
カンは一呼吸置いたが、
「いえ、我々がそう考えているのではありません。親中派が忠臣派をそう煽っているのです。理由は南の同胞に多くの親北派がいるということです。これで韓国世論は二分し、攪乱できると踏んでいます..」
「ほう、それはどうかな?
危険な賭けではないのかね?」
李が薄笑いを浮かべると、
「ええ、無謀な賭けです。北の現状を見ますと、韓国軍に装備で格段に劣っています。士気も低下しています。食料、弾薬、燃料にも不足しています。勝利する見込みはまったくありません..」
カンの顔は重く沈んでいた。
「では、どうして?」
李の質問に、カンはため息をつくと、
「彼らの背後の人民解放軍と核です..」
「ん?
韓国に米軍実戦部隊がいない今、どうして人民解放軍がしゃしゃり出てくるのかな?
どうして核を同胞民族に使うのかな?」
カンはしばらく考え込んでいたが、
「どうやら今回の件は、中国旧政権派の権力巻き返し工作の一環ではないかとも考えられます..」
「ん?」
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