ユギオII - その50
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/12 21:43 投稿番号: [55631 / 73791]
投稿者:チー
<その50>
「君の言うことがよく分からんが…?」
李大統領は、そう言いながら黙々と歩き続けた。
「つまり、北朝鮮には金一族に匹敵できる、対抗できるカリスマを持った指導者が今まで育たなかったということです。党や軍の幹部がたとえ金一族に反旗を翻したとても、すぐに潰されるか、たとえ成功しても新たな独裁者が誕生するだけです。いえ、我が民族の性からすれば、権力奪取の策謀権謀が渦巻き、国は混乱し、人民はさらに疲弊するでしょう..」
カンがそこまで説明すると、李は、
「君はいま、今まで育たなかった、と言ったかね?」
「え?
ええ..」
そう言ってカンは思わず「しまった!」と思った。
「では、今は金一族に伍する人物がいるということかね?」
李のこの問いに、カンは下手に小細工しない方がいいと思った。いずれは話さなければならないことであったが、まだ李の本心が分からない..、
「まだわかりません..」
「わからない..?」
李の怪訝な顔に、カンは腹をくくった。
「公表するには、まだ時期尚早なのです。我々同志の間でも最高機密となっており、彼の存在を知る者は極少数です。しかし、今回の件で急がなければならないようです。ですから、閣下にはすべてをお話しいたしましょう。ただし、もしこれが外部に漏れると、金一族とその一派は血眼になって彼を探し回るでしょう。刺客を差し向けるかも知れません..」
「……?」
「彼の家族のほとんどは、父母はもちろん、姻戚まで金日成に粛清されてしまいました。今では、その粛清から幸運にも逃れた彼とその妹だけが別名を名乗り、ひそかに生存しております。この兄妹には、李氏朝鮮王家の血が流れているのです..」
李は意外な顔をした。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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