ユギオII - その34
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/09 23:52 投稿番号: [55367 / 73791]
投稿者:大介
んじゃ、土曜日だからあと2個:
<その34>
カンは、李の少しの反応も決して見逃さないといった眼差しであった。
「では、聞くが..」
と李は乗り出した。
「君が今言った北朝鮮人民のほとんどがあなた方中間派に味方するという自信は、どういう根拠で申しているのかな?」
その時、ドアをノックする音が聞こえ、中年の女性がお茶を持って入ってきた。
「ひとまず、お茶にしよう..」
李が言った。女性がお茶を注いで回る合間を縫って、カンは横の三枝に、
「三枝さん、李大統領と二人きりでお話しできませんか?」
と耳打ちした。三枝は、一瞬カンを凝視したが、ふいに立ち上がるとパク危機管理室長の隣の勝俣にこのことを告げた。そして、パク室長が李にこのことを耳打ちした。李は、カンに鋭い視線をそそいでいたが、やがてうなずいた。
「カン君、どうかね、私と庭でも散歩してみないか?」
李は、お茶をひとすすりするとカンに鋭い視線を向けながら言った。
李大統領がカンと並んで散歩しているのを、三枝は遠くから見ていた。大統領とカンの後ろからは、やや離れて大統領護衛官が2名付いていた。間もなく、後姿の李はふいに足を止めると、カンをしげしげと見つめた。
やがて戻ってきた李の顔には、紅潮した跡が見て取れた。
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