ユギオII - その12
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/04 00:55 投稿番号: [55047 / 73791]
投稿者:拓
<その12>
金正日が最も気になったことは、
「首領様の忠実な臣下である我々の行動は、今までどおり自由であり、何ら南の傀儡どもには気付かれておりませんから、どうかご安心ください」の結文であった。
金正日は「泳がされてる?」と直感した。こういう直感にはずば抜けたものがあり、父親の金日成の突然の死にもかかわらず、絶対的な権力が維持できたのである。言い換えれば、猜疑心の固まりであった。
「李は何を考えている?」と、彼は思案した。
南鮮軍に関する情報が明らかになるにつれ、李が北朝鮮軍の南進にそなえた布陣を取っていることが分かった。経済がまだ完全に立ち直っていないのに、金がかかる軍装備の近代化を急いでいるのもおかしかった。
「ソウル市民の動きがおかしい。全市をあげて避難訓練を行なっている」との報告を受けるに至り、金正日は「ソウルを火の海にしてやる」との北の脅しの無力化を画策していると確信した。
「なるほど、だから砲撃射程内の軍を散らしたのか..」
確かに多数の小さな部隊は、攻撃目標としては捉えにくい。しかし、大軍をもって強襲すればなんなく蹴散らせる、と金正日は考えた。「我が方には長レンジのミサイルもあるし、核もある。たかが腰抜けの南鮮どもごときが..」
金正日は、南鮮軍の動向に関する情報収集を強化するよう指示した。
そして、南鮮軍と南の自警団組織の情報が入るにしたがい、金正日の顔色が徐々に変わった。
時を同じくして、米大統領から「駐韓米軍は顧問団のみを残して全兵力を撤収させる。しかし、我が盟邦である韓国との強固な同盟があるかぎり、我が国は核の傘を保証する。韓国に対し核攻撃をもくろむ国があれば、その使用が明らかになった時点で、米国は断固たる措置をとる」との発表があった。
あと二つにします^^;
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