ユギオ2(その113)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/03/15 22:12 投稿番号: [52228 / 73791]
投稿者:大介&直子
「北の侵攻計画は、25日未明です。江先生、胡主席と至急にお会いくださいませんか?
残された時間がありません..」
三枝のこの言葉に江は鋭い眼差しを向けると、また宙を仰いだ。
「今月の25日未明ということかな?」
江は念を押すように聞いた。
「ええ、時間がありません..」
「確かか?」
「はい、確かです。北からの情報です」
江は、今度は両腕を組むとテーブルの上の飲みかけの茶に視線を落とし、考え込んだ。
「江先生、いくら金正日が病床で南進を命令したとしても、北の幹部会が全員一致で南進を決断したこと自体おかしいと思われませんか?」
「ん?」
江は目を上げると、三枝を見た。
「北の現有兵力と装備では韓国に歯が立たないと考えますが..。第一、燃料にも不足し、満足な航空戦力もない。開戦一両日で北の制空権と制海権は韓国に握られると考えます。それに、北は物資不足で継戦能力すらないと考えますが..」
三枝がそこまで言うと、
「三枝管理官と言ったかね、私に何を言いたいのかね?」
江の視線は、威圧に変わった。
「金正日の意識不明を利用し、北に南進をけしかけている勢力が存在するということです..」
「私を疑っているのかね?」
江はあらかさまに不機嫌な表情を浮かべたが、目は三枝を射ていた。
「大変失礼いたしました。私の言い方が悪かったようです..」
三枝は、うやうやしく江に一礼し、隣の小山田を見たが、小山田は沈黙したままである。
「北からの情報によると、中朝国境付近に配備されている人民解放軍の一部と北京軍管区の一部ということですが..」
江の顔色が変わった。三枝は、今までの情報を元にかまをかけてみただけであったが、江の反応に「江はなにか知っている」と確信した。
「しかし、おかしいですね?」
「ん?」
「今の中国の状況から見ると、中国が北の南進を支援するとはとても考えられないですが..」
「うむ..」
江はつぶやくような相槌を打つと、三枝から視線をはずし、小山田を見た。しかし、小山田は三枝の話の続きを待っているかのように沈黙を続けている。
「江先生が長年全力で進められてきた改革解放政策がここまで順調に機能し、世界が驚くほど目覚しい発展を遂げている中国が、これからも期待に満ちた未来が開かれている中国が、北の無謀とも思える野望に加担するとは到底思えませんが..。下手すると米国との戦争に発展しかねませんしね..」
「ん、米国は出てくるかな?」
「最悪の場合はそうなりましょう..」
江はまた腕を組むと、宙を仰いだ。
「我々が今までに収集した情報を分析しますと、クーデター以外考えられませんが..」
「ん?
クーデター?
どこのクーデターのことを言っておる、北か?」
「いえ、人民解放軍です」
江の顔色が一瞬青ざめるのを、三枝は見逃さなかった。
んじゃ、また今度^^
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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