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「爺の剣」 - 7

投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/02/20 21:13 投稿番号: [50175 / 73791]
投稿者:直子^^

「爺の剣」 - 7

振り下ろした瞬間、「あっ!」とおもいました。

爺は、私の太刀筋をはずすように、いえ、くぐり抜けるようにわずかに右側からそのまますーっと私の懐に入ってくるところでした。瞬間、私の右手首に激痛が走ったかと思うと、爺の小太刀が私の喉元にぴたりと付き、私の太刀は爺の太刀で押さえ込まれておりました。まったく身動きがとれません。

「勝負あり、それまで!」
高木師範の声が聞こえました。

すべては一瞬のこと、あっという間の出来事でした。爺のあのスローな動作からは想像もできません。一瞬の流れるような動作でした。爺は、呆然としている私にかまわず、私と神前に一礼すると道場の奥へ入って行きました。

高木師範がまだ立ちすくんでいる私の小手をはずしてくださり、しびれている手首を見てくださいました。真っ赤です。

「ここで待っていなさい」
そういうと道場の奥へ入って行きました。右手首のしびれがなおりません。

床に正座し、防具をはずす間も今の爺の技を考えておりました。
「乗せられた、誘われてしまったんだわ..」と思いました。あのとき、一足飛びに後退すべきだったのでしょうか?   いいえ、あのとき後退すれば、それこそ爺の思うつぼです。では、どうすれば..?

いくら考えてもわかりません。

高木師範が戻ってきて、私の手首に湿布薬を貼ってくださいました。
「あの間合いでなぜ左足で踏み込んだ?」
「えっ?」
いきなり聞いてきました。
「あの間合では遠い。圧迫もない。継ぎ足でもしないかぎり、右足で踏み込むのが自然だと思うが..」
「.....」
「爺の動きを予知しておったのか?」
「いえ、そういう訳ではありませんが、爺が私の右をすり抜ける気配を感じたのです。それに左足前なら右に反応しやすいですから..」

高木師範はすこし考え込むようなそぶりでしたが、
「あの踏み込みでは、紙一重で間を切ることもできる。もう少し打ち込む前の攻防に集中した方がよい。まだまだ雑念が多いな。それでは爺に打ち込むことはできん」
「.....」

「ところで、土曜の朝稽古には来てくれるな?」
「えっ?」
「爺が君に中学高校女子の稽古をみてもらいたいと言っておる」
師範は、そう言いながら私の目をじっと見ております。

「何だ?   泣いているのか?」

「いいえ、泣いてなんかおりません!」
そう言って、キッと高木師範を見つめた目が、私の目が、かすんでおりました。

「土曜の朝稽古には来てくれるな?」
師範がまた聞いてきました。
「えっ?   はい..」
すると師範はニコリとし、私の肩をポンとたたきました。
「今夜はこのまま帰ってよろしい。戸締まりは私がする」
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