「ロシアの旅」(15) ナターシャ
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/02/08 22:17 投稿番号: [48971 / 73791]
「ロシアの旅」(15)
ナターシャ
一人になって、とりあえずお店を覗きながらぶらぶらしてみました。服やTシャツ、そしてジンーズを売っているお店が多く、でも手にとってよくみるとほとんどが中国製でした。夏だというのに耳当てのついた分厚い毛皮の帽子も売っています。黒テンのような本物の毛皮です。
やがて、お店を覗いている私の右肩をポンとたたく人がいます。思わずたたかれた肩越しにうしろを振り向くと、誰もおりません。「おかしい?」と思ってさらに振り向くと、私から隠れるように地面にしゃがり込んでいる男がおりました。イワノフでした。両手にアイスクリームを持っています。
「あははは、見つかってしまった...」
イワノフはそう言いながら立ち上がると、私に片方の手に持っているアイスクリームを差し出しました。私は、「ロシアでも日本と同じようないたずらするんだ..」と思うとついおかしくなって、笑いながらそのアイスクリームを受け取りました。
「ここのアイスクリームは、とてもおいしいんだよ」
ミルク色のアイスクリームです。彼は、早く食べなさいとばかりに手でうながしています。
ひと口なめて、びっくりしました。
「おいし〜い!」
思わず日本語でそう言ってしまいました。濃く甘いミルクの味です。
「どうだい、おいしいだろ?」
「ええ、とっても...」
彼は、特異満面な顔でアイスクリームを食べている私をしきりにのぞき込んでいます。
アイスクリームを食べながら少し歩くと、一段と人だかりがしているお店がありました。小さな子供連れの家族も何組か見え、同じようなアイスクリームを食べています。
その中でひときわ目を引く、まるでファッションモデルのような若い女性がおりました。長身で、ブロンドの髪に真っ赤なミニスカート。ミニスカートからは、まるでお人形さんのようにスラリとした脚がのびています。まっすぐな脚なんです。私の脚は、膝から下が歪曲しているのに、どうしたらあんなにまっすぐな脚になるのかしら、と思いながら見ていると、その女性もこちらを見て気付いたかように片手を上げました。そして「イワノフ!」と叫んでいます。「えっ、イワノフの知り合いかしら?」と思ってイワノフを見ると、今度はイワノフもその女性の方を見て、「ナターシャ!」と叫び、足早に女性の方へと歩き出しました。女性は近づいてきたイワノフと一言二言、言葉を交わすと、イワノフの背後の私を見つめながらニコニコしています。
「あっ...」と思いました。何と昨夜ホテルのバーにいた女性です。昨夜のケバケバしさとは違って、ほとんどお化粧していません。網タイツもはいておりません。
「紹介するよ、妹のナターシャ...」
イワノフがそう言い終わらないうちに、まだあっけにとられて女性を見ている私に、女性は私に手を差し伸べてきました。
「また、会ったわね...」
そう言いながらニコニコしています。流暢な英語です。
彼女の指は、ほっそりと長く、そして真っ白でした。真っ赤なマニキュアだけが昨夜のなごりをとどめています。
<では、ごめんくださいまし。続きます>
直子
ではここまでです。チー^^
一人になって、とりあえずお店を覗きながらぶらぶらしてみました。服やTシャツ、そしてジンーズを売っているお店が多く、でも手にとってよくみるとほとんどが中国製でした。夏だというのに耳当てのついた分厚い毛皮の帽子も売っています。黒テンのような本物の毛皮です。
やがて、お店を覗いている私の右肩をポンとたたく人がいます。思わずたたかれた肩越しにうしろを振り向くと、誰もおりません。「おかしい?」と思ってさらに振り向くと、私から隠れるように地面にしゃがり込んでいる男がおりました。イワノフでした。両手にアイスクリームを持っています。
「あははは、見つかってしまった...」
イワノフはそう言いながら立ち上がると、私に片方の手に持っているアイスクリームを差し出しました。私は、「ロシアでも日本と同じようないたずらするんだ..」と思うとついおかしくなって、笑いながらそのアイスクリームを受け取りました。
「ここのアイスクリームは、とてもおいしいんだよ」
ミルク色のアイスクリームです。彼は、早く食べなさいとばかりに手でうながしています。
ひと口なめて、びっくりしました。
「おいし〜い!」
思わず日本語でそう言ってしまいました。濃く甘いミルクの味です。
「どうだい、おいしいだろ?」
「ええ、とっても...」
彼は、特異満面な顔でアイスクリームを食べている私をしきりにのぞき込んでいます。
アイスクリームを食べながら少し歩くと、一段と人だかりがしているお店がありました。小さな子供連れの家族も何組か見え、同じようなアイスクリームを食べています。
その中でひときわ目を引く、まるでファッションモデルのような若い女性がおりました。長身で、ブロンドの髪に真っ赤なミニスカート。ミニスカートからは、まるでお人形さんのようにスラリとした脚がのびています。まっすぐな脚なんです。私の脚は、膝から下が歪曲しているのに、どうしたらあんなにまっすぐな脚になるのかしら、と思いながら見ていると、その女性もこちらを見て気付いたかように片手を上げました。そして「イワノフ!」と叫んでいます。「えっ、イワノフの知り合いかしら?」と思ってイワノフを見ると、今度はイワノフもその女性の方を見て、「ナターシャ!」と叫び、足早に女性の方へと歩き出しました。女性は近づいてきたイワノフと一言二言、言葉を交わすと、イワノフの背後の私を見つめながらニコニコしています。
「あっ...」と思いました。何と昨夜ホテルのバーにいた女性です。昨夜のケバケバしさとは違って、ほとんどお化粧していません。網タイツもはいておりません。
「紹介するよ、妹のナターシャ...」
イワノフがそう言い終わらないうちに、まだあっけにとられて女性を見ている私に、女性は私に手を差し伸べてきました。
「また、会ったわね...」
そう言いながらニコニコしています。流暢な英語です。
彼女の指は、ほっそりと長く、そして真っ白でした。真っ赤なマニキュアだけが昨夜のなごりをとどめています。
<では、ごめんくださいまし。続きます>
直子
ではここまでです。チー^^
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.