ユギオ2(その111)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/12/28 15:39 投稿番号: [46639 / 73791]
投稿者:大介&直子
<大ちゃんがファイルに書き溜めてありました^^>
川嶋と一緒に小山田元審議官と山之内大使が入ってきた。
三枝は、小山田と大使に瀋陽の李がカンの従兄に間違いないこと、失踪者が多発していることを説明した。小山田はちょっと考える素振りであったが、すぐに穏やかな表情で従兄に握手を求めた。
「小山田と申します。今回の件で中国政府と根回しのため、日本政府から派遣されてきたものです。なんでも、李さんは日中友好議員団とお会いになるとの口実で北京に来られたそうですな?」
「ええ..」
「李さんの所属は学術関係とお聞きしておりますが、何をご希望ですかな?」
小山田のこの言葉に李は少し考えていたが、
「学術交流の促進です。教育、科学、技術、文化、そして姉妹提携など、いろいろ考えておりますが..」
「そうですか、瀋陽には格別の思いがある日本人もまだまだ多いようですから、我々としても願ってもないことでしょう。今回の件が首尾よく収拾すれば、交流を促進する材料はいろいろあると存じます。ま、とりあえずは、あなた様の北京出張の辻褄合わせだけとなるでしょうが、それなりの人物にお引き合わせいたしましょう。ただし、目立ちすぎてはあなた様も困ることでしょうから、山之内大使とよく相談してみましょう..」
「はい、よろしくお願い申し上げます。そして、本当にありがとうございました、ありがとうございました..」
「ん?」
李が感激した表情で深々と頭を下げるのを見て小山田が怪訝な顔をすると、
「従弟に、いえ陛下にこうして会えて、まったく夢のような気持ちです..」
「しかし、これからが大変ですぞ..」
「はい、覚悟しております。私の力は微々たるものですが、全力でお手伝させていただきたいと考えております..」
一転して、李は真剣な表情で言った。小山田は、李の眼光の中に潜む固い決意を見た。
「三枝君、そろそろ時間だ..」
小山田は時計を見ると、三枝を促した。川嶋が運転する車の中で、三枝は小山田に用意した携帯電話を渡し、まさかの場合に江沢民との会話を録音するよう依頼した。
三枝たちの車に尾行はなかった。やがて江沢民との待ち合わせ場所である、とある飯店の前で車を止めた。裏路地のやや古びた飯店であったが、その構えには由緒が感じられた。
では^^
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a4a4a4ha4a4a4h4z9qbeclga4xa5aba5a6a5sa5ha5c0a5a6a5sa1aa_1/46639.html