Re: 櫻井女史小論(2)
投稿者: siodometaiwan1028 投稿日時: 2008/12/02 08:32 投稿番号: [45238 / 73791]
eggusandotさん、おはようございます
現在の中国もまた、過去と同様に猛烈な権力闘争の渦中にあると考えた方が良いでしょう。上海閥と北京や軍部といった代表的権力層をはじめとして新興都市・地域の指導部にもこの権力闘争に割って入り、あわよくば第四の権力を目指す部分がいても可笑しくはありません。当然、半島政策においても「血の同盟」を重視する親北強硬派や北を対日米緩衝地帯とし継続させたい現状維持派や六カ国重視の国際協調派もいるでしょう。
問題は、中国が今回の世界的金融危機を迎える以前に、先行発展した華南地域において(当然のこと乍ら)株式証券・不動産バブルの崩壊を迎え、有効な対応策を打てない中で現在の状況に立ち至った事です。華南地区の労働集約型産業は壊滅的被害を受け、輸出主力の電気、IT関連等にも飛び火する事は、世界の購買力低下に伴い、予想の範囲内です。
中共は乾坤一擲の内需振興策と産業構造の改革を余儀なくされ、華南に立ち後れた華北開発(瀋陽 大連
青島)に政権の運命を託す事になりました。これは、前投稿にも書きましたが、「上からの革命」とも言うべき大きな変革という性質のものであり、それだけにその成否を巡って権力闘争の激化が一層深刻化することは間違いのない所だと思います。
最近の報道では中国における民衆暴動が盛んに取り上げられております。報道されているのは氷山の一角ではないか、との指摘も多いようです。中国は、下には行かれる民衆のマグマ、上には権力闘争のマグマという不安定な状況にあり、その行く末は空恐ろしいものを感じさせます。
中共の覇権主義構想が軍事的冒険を伴わない、という見方は私には余りにも楽観的に思えるようになりました。櫻井女史は、中国の韓国への民間投資の進行は、正面切って支援した日本への韓国の反感を教訓とした、としております。北を緩衝地帯とした中共vs日米韓、あるいはロシアを含めた北三角vs南三角という従来の構造を何とかしない限り、北東アジアの覇権、ひいては太平洋を目指した海洋覇権は成立し得ません。
韓国を籠絡し、華北開発に巻き込み(利用し)次に日米切り離し=日本の孤立を狙うのは、中共にとって非常に有効な戦略です。だからこそ、櫻井女史は中共の半島政策に対抗して、日本ならではの「きめ細かな」支援を提案しているのでしょう。中共は韓国の民衆がどのようになっても関心はない、従属という果実さえ収穫すれば良いという手法ですが、日本が二国間支援に踏み込めば、豊富な経験と技術力・資力で「本当の意味」での支援になるでしょう、その意味での「きめ細かな」という表現だと思っています。
これは メッセージ 45223 (eggusandot さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a4a4a4ha4a4a4h4z9qbeclga4xa5aba5a6a5sa5ha5c0a5a6a5sa1aa_1/45238.html