ユギオ2(その70)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/11/19 18:52 投稿番号: [44600 / 73791]
投稿者:大介&直子
「李閣下、明後日の合同作戦会議で具体策を検討いたしましょう。こちらからは合同会議の常連である石川陸将と今貴国にいる勝俣首席管理官だけを出席させますが、彼らを日本政府の代表、いえ私の代理だとお考えください。今は、すべて極秘裏に対策と準備を進めることが肝要かと考えます。ま、明後日までにもっと北の様子が分かるかもしれませんが..」
「そうですね、私もそう思います..」
電話を終えると、李はハン次官を呼び、何やら指示した。
イ中尉の実家で夕食を囲んでいる三枝は、カンがお祖母様と呼んだ老女とチェの顔が始終固いのに気付いていた。時折、老女は三枝に向かって笑顔を作るが、どことなく不自然であった。どうやら、カンは今回の任務を話したようであると三枝は察した。ただ、イ中尉と義姉だけは、楽しそうに話に夢中になっていた。カンは、彼女たちに問われるままに、いままでどうしていたか、日本での生活は、仕事は、などなど、三枝すら思わず噴出したくなるような演技で彼女たちを笑わせていた。特にカンに彼女がいるかとの質問に、カンがまごつくように「いません..」と答えると、義姉が彼女の妹を紹介するからぜひ会ってほしいとの話には、イ中尉が大いにふくれた。
帰りに老女は車椅子のまま玄関まで三枝たちを見送ったが、カンを心配そうにジッと見てから、三枝に戦地に赴く大事な孫の安全を託すかのような眼差しを向けると、無言で深々と頭を下げた。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a4a4a4ha4a4a4h4z9qbeclga4xa5aba5a6a5sa5ha5c0a5a6a5sa1aa_1/44600.html