ユギオ2(その68)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/11/19 00:29 投稿番号: [44571 / 73791]
投稿者:大介&直子
東京、同時刻
「ロシア?」
武原にも気になる点であった。
「ええ、ロシアです、ロシアはどう動きますかね..?」
李の声は、いかにも不安そうである。武原は、このビジネスマン上がりの大統領の資質に不安があった。研ぎ澄まされた精神が要求される非常時にあって、浮き足立たれては困ることであった。
「ロシアの態度は、胡政権が江派人民解放軍の急進派を押さえることができるかどうか、人民解放軍の介入を抑えることができるかどうかで多少異なるでしょう..」
「多少..?
多少ですか?」
李は意外なようであった。
「ええ、多少です。すなわち、胡政権が人民解放軍を完全に掌握し、北朝鮮の内乱に解放軍の介入を許さなかった場合、ロシアは手も足も出さないでしょう。単なる傍観者を決め込むはずです。もちろん、北朝鮮の親露派にはかなりテコ入れするでしょうがね。しかし、解放軍が介入し、江派が優勢になった場合でも、貴国や米軍がDMZを超えて北に侵攻しないかぎり、中国の名分は成り立ちません。韓国軍による空爆は、軍や軍事施設に限定すれば、あくまでも正当防衛の範囲ですですから、たとえ介入が親中派や忠臣派の要請によってなされたとしても、ロシアは中国の北朝鮮内戦介入を非難するでしょう。ということは、我々の方に有利ということです。親露派とあの密使の中間派は、いや人民派でしたね、彼らの都合10%にも満たない軍事力では形勢絶対不利ですから、ま、単純に軍事力で比較した場合ですが、ロシア国境線付近まで追いやられるでしょう。ロシアはこの時点で強硬に中国を牽制すると考えられます。ロシアが江派と手を結ぶとは考えられません」
「・・・・・」
電話の向こうで李は考えているようであったが、武原はかまわず続けた。
「李大統領、よく考えて見てください。今の時代に他国に軍を進めて制圧しようとする国に世界は同調しませんよ。もう時代が変わったのです。江派人民解放軍の将官にはそれがどうも分かっていないようですな。時代遅れの人物たちということです。それに、人民派は朝鮮王朝の正統な血を引く人物を擁立していると聞きます。その上、この人物は北朝鮮の市場開放と民主化そして核のIAEA管理を掲げていると聞きます。これが極めて重要なポイントです。ロシアはおろか、世界から歓迎されることではないですかな?」
「うむ..」
李は、まだ半信半疑なようである。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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