ユギオ2(その47)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/11/10 00:06 投稿番号: [43986 / 73791]
投稿者:大介
「キゴ様、もしかして右足の太ももに白斑がありませんか? 竜の頭のような白斑が..」
中尉の声に、三枝はカンを見た。カンは、驚いたように中尉を凝視していた。
次にカンは、老人をジッと見てから、三枝に視線を移すと、
「三枝さん、あの老人とぜひお話ししたいのですが、お願いできませんか...」
カンの目は懇願の色に変わっていた。
「どうやら、あの老人はカンをよく知っているらしい..」と三枝は思った。
「ちょっと待っていなさい。私が話をつけてこよう」
やはり護衛官たちであった。しかし、後ろ手に絞り上げられている老人の腕は、微妙に手首を返していて、さほど効いていないようである。老人が無意識にそうしているようであった。
「すまないが、この方は我々の知り合いだ。ハン次官もご存知の方だ..」
「え? ああ、そうでしたか..。部外者は誰も近づけるなと命令されているものですから、つい..」
「いやいや、ご苦労様です。あはははは..」
護衛官たちはやっと手を離した。すると老人は、絞り上げられていた腕のひじ関節を揉む仕草のまま、三枝に無言で深々と頭を下げた。
「どうも失礼いたしました。少しお話がありますので、ご一緒に来てくださいますか?」
すると老人の目がかがやき、三枝の後から付いてきた。ふと、三枝は老人の足運びにただならぬ気配を感じた。
「やはり武道家か..?」
だが、危険は感じない。
三枝は、カンと中尉に先に部屋に入るよう手でうながし、それから老人を部屋に入れた。カンは、入ってきた老人をジッと見つめた。老人もカンを確かめるように見つめていた。
「チェさんかい?」
カンがいきなりそう言うと、老人の目はみるみる内にうるんだ。
「お、おぼっちゃん、よくまあご無事で..、よくまあご立派になって..」
そう言うなり、老人はくずれるように床に両膝をついた。カンも両膝を床につくと、老人をしっかりと抱きしめた。イ中尉は、この二人のそばでただ唖然として立っていた。
やがて落ち着きを取り戻した老人をカンは抱き起こした。それでも老人は、何から話していいのか分からないほど言葉に詰まっている様子である。涙に濡れた目で、ただただカンを見つめていた。中尉がハンカチを出して老人に渡すと、老人はハンカチを目にあて、しきりに「よかった..、よかった..」と言っては、何度も頭を垂れている。
やがて老人は顔を上げ、部屋を眺め回すと、
「どうしておぼっちゃんが、このようなところへ..?」
不思議そうに聞いた。
「いや、事情があって来ているのですが、まだ..」
カンは、どう答えたものかと三枝をチラッと見た。
「申し遅れましたが、私は日本政府の三枝と申します。キゴ君も日本政府から派遣されてここに来ております..」
「キゴ..? 日本政府..?」
老人はいぶかしがった。
「ええ、チェさん、私は日本政府の極秘任務でここに来ています。キゴは、私の日本名です..」
老人は、カンのこの言葉でなんとなく事情を察したようである。
「お祖母様が、おぼっちゃんの、お元気なお姿を見たら、どんなにお喜びになるか..」
「えっ、祖母が生きているのですか? お元気なのですか? どこにいらっしゃるのですか?」
カンは身を乗り出すと、立て続けに聞いた。
「ええ、お年ですがお元気です。このユリ様とご一緒にお住まいです..」
カンは満面を輝かせて驚いていたが、イ中尉の驚きようは尋常ではなかった。
「で、では..、キゴ様は私のお兄様なのですか!?..」
んじゃ( ̄ー ̄;)
「キゴ様、もしかして右足の太ももに白斑がありませんか? 竜の頭のような白斑が..」
中尉の声に、三枝はカンを見た。カンは、驚いたように中尉を凝視していた。
次にカンは、老人をジッと見てから、三枝に視線を移すと、
「三枝さん、あの老人とぜひお話ししたいのですが、お願いできませんか...」
カンの目は懇願の色に変わっていた。
「どうやら、あの老人はカンをよく知っているらしい..」と三枝は思った。
「ちょっと待っていなさい。私が話をつけてこよう」
やはり護衛官たちであった。しかし、後ろ手に絞り上げられている老人の腕は、微妙に手首を返していて、さほど効いていないようである。老人が無意識にそうしているようであった。
「すまないが、この方は我々の知り合いだ。ハン次官もご存知の方だ..」
「え? ああ、そうでしたか..。部外者は誰も近づけるなと命令されているものですから、つい..」
「いやいや、ご苦労様です。あはははは..」
護衛官たちはやっと手を離した。すると老人は、絞り上げられていた腕のひじ関節を揉む仕草のまま、三枝に無言で深々と頭を下げた。
「どうも失礼いたしました。少しお話がありますので、ご一緒に来てくださいますか?」
すると老人の目がかがやき、三枝の後から付いてきた。ふと、三枝は老人の足運びにただならぬ気配を感じた。
「やはり武道家か..?」
だが、危険は感じない。
三枝は、カンと中尉に先に部屋に入るよう手でうながし、それから老人を部屋に入れた。カンは、入ってきた老人をジッと見つめた。老人もカンを確かめるように見つめていた。
「チェさんかい?」
カンがいきなりそう言うと、老人の目はみるみる内にうるんだ。
「お、おぼっちゃん、よくまあご無事で..、よくまあご立派になって..」
そう言うなり、老人はくずれるように床に両膝をついた。カンも両膝を床につくと、老人をしっかりと抱きしめた。イ中尉は、この二人のそばでただ唖然として立っていた。
やがて落ち着きを取り戻した老人をカンは抱き起こした。それでも老人は、何から話していいのか分からないほど言葉に詰まっている様子である。涙に濡れた目で、ただただカンを見つめていた。中尉がハンカチを出して老人に渡すと、老人はハンカチを目にあて、しきりに「よかった..、よかった..」と言っては、何度も頭を垂れている。
やがて老人は顔を上げ、部屋を眺め回すと、
「どうしておぼっちゃんが、このようなところへ..?」
不思議そうに聞いた。
「いや、事情があって来ているのですが、まだ..」
カンは、どう答えたものかと三枝をチラッと見た。
「申し遅れましたが、私は日本政府の三枝と申します。キゴ君も日本政府から派遣されてここに来ております..」
「キゴ..? 日本政府..?」
老人はいぶかしがった。
「ええ、チェさん、私は日本政府の極秘任務でここに来ています。キゴは、私の日本名です..」
老人は、カンのこの言葉でなんとなく事情を察したようである。
「お祖母様が、おぼっちゃんの、お元気なお姿を見たら、どんなにお喜びになるか..」
「えっ、祖母が生きているのですか? お元気なのですか? どこにいらっしゃるのですか?」
カンは身を乗り出すと、立て続けに聞いた。
「ええ、お年ですがお元気です。このユリ様とご一緒にお住まいです..」
カンは満面を輝かせて驚いていたが、イ中尉の驚きようは尋常ではなかった。
「で、では..、キゴ様は私のお兄様なのですか!?..」
んじゃ( ̄ー ̄;)
これは メッセージ 43940 (k_g_y_007_naoko さん)への返信です.