韓国の明日 - ユギオ2(その24)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/10/23 20:06 投稿番号: [42360 / 73791]
投稿者:大介
20xx年6月18日夕「ソウル郊外、秘密基地」
「李閣下と取引に来たのです」と、カンは静かに言った。
米大佐は、カンのこのかたくなな言葉に「こやつ、たかが一介の工作員のくせに、まるで特使気取りでいるようだ..」と思ってはみたが、これ以上の尋問は無理だと悟った。そしてハン次官になにやら目配せした。ハン次官は三枝に視線を移すと、やはり仕方がないといった顔で、
「では、今日はこれで終わりにしましょうか?
お二人には宿舎を用意しますから、後ほどご案内します。お疲れでしょうから、今夜はゆっくりお休みください。明日の予定は分かりませんが、分かり次第ご連絡しましょう」
三枝は、カンを見た。その横顔には疲れがにじんでいた。ここのところ睡眠もろくに取っていないようであった。そういう三枝もわずかな睡眠時間の日々が続いたあげく、突然舞鶴派遣を命じられていた。しかし、ソウルへの途上にカンから聞いた話には、興奮を超え、身震いすらした。疲労が全身を覆っていた。「まだ着いたばかりだ、今夜はぐっすり眠らなければ」と思った。
いつの間にかハン次官が三枝のそばに来ていた。そして、耳元で「明日の大統領のスケジュールをチェックしてみますが、あまり期待しないでください」とささやいた。三枝は思わず、
「韓国は、のんきな国でいいですね」
と言った。この三枝の皮肉にハンは苦笑いで返した。
「ところで、私をカンと同室にしてもらいたいが、いいですかな?」
ハンは少し考えていたが、
「三枝さんがそれでよろしければ、そう手配しましょう。そう、いい考えですね..」
ハンはニコリとすると部屋から出て行った。三枝とカンは、そのまま部屋に軟禁状態に置かれた。
まもなく、軍服姿の若い女が入ってきた。スラリとしたなかなかの美人である。
「どうぞこちらへ。宿舎へご案内いたします」
そう言うと、女兵士にはニコリとした。我々を警戒するような素振りはみじんもなく、始終おだやかな笑顔を浮かべていた。基地建物の裏口を出ると、広々とした緑の芝生にヴィラのような瀟洒な造りの建物が何棟か建っていた。女兵士は、一番手前のヴィラに三枝たちを案内した。聞くと、基地を訪れる米軍や韓国軍の高級将校用ゲストハウスであると言った。入り口には警護兵が2名立ってたが、女兵士を見ると最敬礼した。
彼女は韓国軍中尉であった。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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