素材・部品の心
投稿者: siodometaiwan1028 投稿日時: 2008/10/16 19:27 投稿番号: [41690 / 73791]
李明博とそのスタッフがご執心の「日本企業専用・工業団地」建設に拍車がかかるかもしれません。これは李明博が就任当初から「日韓貿易格差」解消の為の切り札と考えている「中長期」スパンでの政策です。当初は日本企業誘致の為にどこまで踏み切れるのか疑問視していましたが、税制その他優遇制度を各種取り揃えて(笑)計画を進行させるようです。
皆さんも御承知のように、日本の素材・部品産業の「拘り」とは尋常一様なものではありません。皆さんがお持ちの携帯電話のプッシュボタン、この中には45ミクロンとか55ミクロンの薄いステンレス製のドーム型ダイヤフラムが内蔵されており、このドームが人の指で押されて反転し、ONOFFになる訳です。日本のスイッチメーカーはこの小さな小さなダイヤフラムに「製品寿命」と「微妙な感触=押したときの快感」という「命」を吹き込む為に、開発設計段階でスパコンを時間借りしてまで拘り抜きます。加工の際には、少しでもコストを下げる為に、ステンレス帯をプレスしてダイヤフラムに打ち抜くスピードにも拘り、今では分速数千回転まで上げています。この過程ではプレスマシンを何台も意識してぶち壊します。
このステンレス材料を提供する素材メーカーも大変です。そんなスピードで打ち抜かれたら短い材料ではすぐに終了してしまい、人手を掛けて新しい材料をセットしなおさなければなりません。55ミクロンしかない薄さのステンレスを夜間無人運転に対応するほどの長さに、しかも全長に渡って要求精度の枠内で仕上げるなど一種の神業です。それだけではなく、部品メーカーが拘り抜いている「寿命」と「感触」にも協力しなければなりません。結晶粒の大きさ形、ミクロンオーダーでのめっき厚制御などなど、トラブルの際にはコストを掛けた最終製品さえ全数を破壊検査に回します。
私が知るほんの一例ですが、日本が生産する部品とそれを支える素材には「心」をこめた「命」が確かに存在します。これは、関わった人間には実に愛おしいもので、その「心」と「命」の根源である技術など「はいそうせすか」と簡単に渡せるものではありません。ひとつの技術に関わった全ての先人の為にも。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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