100億ドルスワップについて
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/09/28 20:07 投稿番号: [40251 / 73791]
97年の通貨危機を経験した韓国は、次の2点を学びました。
Ⅰ
政府は、外貨準備を豊富に持つことが重要であること
Ⅱ
民間企業は、借入金の比率を減らし低く抑えるべきこと
しかしながら、今回の国際金融危機において他のアジア諸国で通貨危機の懸念が今のところほとんど聞かれないのとは対照的に、韓国のウォンだけがドルに対して安くなるというのは、韓国に固有の問題があると見なければなりません。
Ⅰ
経済・産業のあり方
Ⅱ
金融のあり方
Ⅲ
政府の対応能力
以上の三点に問題があると思われます。
Ⅰ
経済・産業のあり方
①輸出に頼りすぎとなっており、外需が振るわなくなるとすべてが駄目になること
②特定の財閥企業の寡占体制となっており価格競争が国内で阻害されていること(中小企業が育たず、また、内需の活性化を阻んでいること)
③石油依存の重化学工業中心となっていること
Ⅱ金融のあり方
①軍事政権時代の金融統制システムは修正されたとはいえ、まだ企業から見ると使い勝手が窮屈で、その分だけ外資にファイナンスを頼る体質となっており、国際金融危機時にその脆弱性を露呈する
Ⅲ
韓国の外の世界で起きていることにあまり注意が払われておらず、その跳ね返りが韓国経済にどのような形となって現れるのかについての分析が無いに等しい
Ⅲは李政権の経済チームの無能性そのものです。この盲目性が同時にⅠ、Ⅱを放置する結果となっており(一部は意図的でしょう)、このことを嫌って外人投資家が資本を引き揚げ始めています。
9/25、26の国際金融市場でドル建て資金のオーバーナイト物に12-3%もの金利を払わなければ資金が取れないということは、国際金融市場が韓国の金融機関を120%信用していないことを表しています。
これに対する韓国政府の対応は、100億ドルをウォンスワップという形で金融機関に貸し出すというもの。私の見るところ100億ドルでは不足で毎月120億ドルは必要です。結局、年末まで合計400億ドル近くを民間金融機関に貸し出す必要があるでしょう。
問題は、越年後に韓国の金融機関が国際金融市場でドル資金を適切なレートで取ることが出来るか否かです。韓国政府はまたもや「出来る」と甘くみているようです。これが恐らく引き金となりカウントダウンが始まるでしょう。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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