国際金融業界番付表(その2)
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/09/15 16:09 投稿番号: [39374 / 73791]
米国の中央銀行が、前頭一枚目のベア・スターンズ救済に資金を貸付たのとは対照的に、小結のリーマンにそうしなかったのは何故か。理由はCDS。
B. スターンズは10兆ドルにも上るCDSの相手方(カウンターパーティ)となっていたのです。CDSとはクレジット・デリバティブ・スワップの略。
B. スターンズは、企業等が債券等を発行し資金調達する際、その債券等を保証する代わりに手数料を受け取っており、その保証金額が10兆ドルにも達していたのです。2007年末の全世界のCDS残高は62兆ドル。約1/6近い金額です。
B. スターンズが破綻した場合、この取引の巻き戻しが起こり「世界の金融市場は一体どうなるのか」とバーナンキ議長は先鋭デリバティブ専門家を集め知恵を絞りましたが、シミュレート仕切れず、結局、「世界金融市場熔解リスク」が極めて高いと判断し救済に資金を貸出しました。
リーマンもCDSの相手方となっているに違いありません。しかし、その保証額は、10兆ドルといった法外なものではなく、ずっと少ないと見込まれます。
けれどもある程度の規模の巻き戻しが起きることは確実であり、この点については、今後教科書の追記・訂正の必要からもデリバティブの研究者も細心の注意をもってこの過程を見守ることでしょう。
とはいっても、取引はすべて相対ですから水面下に沈んでおり、即、数字となって現れるわけではありません。リーマンが保証する債権等を保有している機関投資家は、必ずや何かでヘッジする筈ですからあらゆる金融商品・資本市場を注視する必要があります。とくにリーマンが深く関与したと言われている韓国金融市場の動向は、この点からも注目されます。
バンク・オブ・アメリカに買収されることにより金融界の大関であるM. リンチは、生き延びました。一つまた一つと、あるいは破綻、あるいは買収と国際金融界の掃除が続きます。投資銀行業界の大掃除は終わったといっていいでしょう。
今後は銀行・保険業界です。最終的には横綱が炙り出される筈です。これから最大の難問が次第に明らかになっていくでしょう。「誰が横綱を買うのか」です。
経営者が「目明き」であったお蔭で今回の金融危機に巻き込まれず、ある程度の規模を持ち、危機をチャンスと捉え買収に動いているのは、米国では、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ。ヨーロッパでは、HSBC、ドイツ銀行、バークレーズ、クレディ・スイスぐらいでしょう。フランス・スペインの銀行に余力はありません。国際金融業界の危機はまだまだ深化し続けます。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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