「北への諜報」と「北からの謀略」
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/08/31 23:55 投稿番号: [38247 / 73791]
現在、英国のMI6のサイトで朝鮮語のエキスパートを募集しています。採用試験・面接は朝鮮語で行われます。朝鮮語の模擬テストとその回答も載っています。
米国は民主主義・自由にこだわりがあり、英国と比べると原理主義的なところがありますが、英国はその点柔軟でありソビエト連邦・中華人民共和国の承認も早く、2000年には北朝鮮も承認しています。
異なる政治体制の承認が早いのは柔軟性プラス諜報・謀略組織構築のため。それには大使館が必要となるのです。(米国は北と国交がありません。そのため北の政治動向の細かな動きをどれだけ把握しているか疑問です。日本また同じ。ちなみに、イランとは28年間国交がありません。そのため現地に諜報の拠点がなく、仮にイラン爆撃となっても英国の諜報員の助けがなければ効果的な爆撃が出来ないと言われています)
警察庁次長の後藤田正晴が、訪問したいと希望したときMI6は「お土産にゾルゲ事件の資料が欲しい」と言ったそうです。訪問時「何故いまごろゾルゲ事件なのか」と尋ねたら「ゾルゲ事件当時の根が上海にいまでも残っている。それを調べている」と。1941年の事件を25年以上後にまだ調べていたのです。
英国が台湾ではなく中華人民共和国をいち早く承認した理由がここにあります。イデオロギーではなく大陸情勢の正確な把握のためです。衛星写真で軍事力配置や構築物・農作物の状況は把握できても、政治の細かな動きは把握できません。どうしても諜報が必要になります。情報統制している国の公開情報分析だけでは限界があります。
朴政権時代は、日本の情報組織と韓国の諜報機関は相当密接な交流があり、それを見守っていた中国の周恩来は71年の会談時にキッシンジャーに不平を述べました。「日本はまた朝鮮半島に戻って来るのではないか」と。日本は朝鮮半島に舞い戻るためではなく、北の情報を韓国の諜報機関から得るためと要員を指導していたのです。
今回、諜報というよりも謀略のための要員と思われる北の女性スパイが逮捕されました。いまのところは軍中心ですが、そのうち諜報員の政官財界浸透が表面化するのではないでしょうか。左派政権の10年は対北諜報とともに対北防諜も骨抜きになっていたと思われます。北の動向をチェックする一つの方法として、英国の北に対する動きを見守るのも手かもしれません。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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