胡、または微笑外交
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/08/27 18:36 投稿番号: [37830 / 73791]
昨年、クリントン政権第二期の国務長官だったM.オルブライトはその最新著作のなかで米韓同盟について「好きで一緒になった訳ではない」と述べ、さらに「韓国人は朝鮮戦争で命を落とした38,000名の米兵に対して敬意を払っていない」と不満を露わにしました。
オルブライトはリビジョニストでもなければ勿論ネオコンでもなく正統派に属する国際政治学者です。「好きで一緒になった訳ではない」とは、冷戦の真最中に起きた朝鮮戦争とその後も続いた冷戦、中国封じ込めのため「やむを得ず韓国と同盟を結んだ」ということでしょう。現在の環境は様変わりしており、残っている問題は北朝鮮問題だけとなっています。
「米韓同盟は冷戦の遺物」という中国政府の公式見解は、オルブライトの見方を別の言葉で表現したものに過ぎません。現在の中国指導部は、「遺物」ならば揺さぶり続ければ何時か必ず崩れると判断したようです。
加えて、韓国の民衆には根強い反米感情があり同時に中国に対する恐中感情が伝統的に残っています。オリンピックではこれ見よがしに日本を応援し、ネットに嫌韓情報を垂れ流し韓国人に混乱を惹き起こし、さらに「日本海は世界で通用する表記」と言い放ちました。
これは偶然ではないと思います。情報を操作し諜報機関をフル回転させこの反米・恐中感情を揺すってやれば、韓国政府と民衆は一体どうすればいいのか分からなくなり、気がついてみたら中国に取り込まれていた、というシナリオがいま動き始めたというのが私の仮説です(嫌韓は韓国の身から出た錆ですが、それを意図的に操作しているのは中国政府でしょう)。
新書記長ゴルバチョフに初めて会ったM.サッチャーは「この男だ、ソ連を変えるのは」と直観したそうです。顔に皺がないから。それまでのソ連の指導者は共産党内における熾烈な権力闘争を勝ち抜いてきたことが深い皺となって刻まれていた、と。胡がゴルバチョフとは思いませんが、「皺がない」という点では共通します。神経が図太くちょっとやそっとのことではへこたれないのです。安倍とは対照的です。チベット鎮圧など何とも思いません。
硬軟を縦横に使い分け、今回の訪韓で見せたように「撫でたり擦ったり叩いたり」と老練な政治家の手管を備えています。今後の見所は、これから胡が韓国をどう料理していくのか、また、米国の新政権がこれにカウンターを打つのか否か、東北アジア情勢は大きく動き出すかもしれません。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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