李政権:第一幕
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/06/22 17:25 投稿番号: [35373 / 73791]
大統領選挙時に、既存の保守勢力と一線を画し、一般民衆の直接支持に乗って政権を獲得した李は、今回の政権再編成においてもこのスタンスを貫こうとしているようです。先進党の李会昌と一度ランチミーティングを持ちはしたものの本気で保守結集を図ったとは思えません。朴クネを含めオールド保守とは距離を保ちその力は借りないというものです。
6月19日の特別会見が示したように民衆の感情に訴え「子の健康を心配する母親の気持ちを察することができなかった」と述べ「真暗な裏山の中腹に一人座りローソクの灯を見て自責した」と語りました。平身低頭し民衆に赦しを請う大統領を演じきったといえるでしょう。大統領が政権運営の誤りを率直に認め民衆に謝罪したことで、「民心」「怒り」が大統領に伝わったと感じた一部の民衆は再び李支持に回るでしょう。李はジッとそれを待ち支持率がある程度回復するのを待つ腹のようです。
当面、李は新たな政策を提示することは出来ず、民衆の声に耳を傾けると称する「目線大統領」に徹する所存でしょう。政権運営は、従って今ある問題の処理が主眼となり状況追随型になると予想されます。
この会見内容に失望した勢力は、
①欧米の政府と投資家
②財界
③建設業界
④オールド保守
⑤「再交渉」が可能だと信じていた一部の民衆
この先、失望勢力がもたらすであろうマイナスインパクトが大きくとも、李の計算では民衆の支持を取り戻すことが先決と判断したのでしょう。政権100日間、「経済大統領」という疑似カリスマ性が剥げ落ち第一幕はこうして終わりました。
現在の韓国経済は、実際のインフレ率ばかりでなくインフレ期待が既に走り出していること、内需がきわめて弱いこと、この2点から見て既に初期スタグフレーション状態といえるでしょう。本来ならば、インフレ心理の沈静化を第一とし即座に金利引上げに動き、景気が一段と悪化したとしても為替価値の維持を図り原油・穀物価格の上昇から発するインフレをその直接効果だけに封じ込め、インフレの二次効果を発生させないようにすべきでしょう。ところが、民衆の支持を失い勢いを無くした李政権にはこれができません。コストアップが賃金上昇に結び付き始めスパイラル的にインフレが加速してからでは手遅れとなり、その時になってからでは今の何倍ものコストを韓国経済は払うことになります。政治的に弱体化した現政権が現在の韓国経済を舵取りしていくのは無理なのかもしれません。第一幕のテーマが「政治混乱」だったとすると第二幕のそれは「経済混乱」となりそうです。幕間劇はブッシュ訪韓でしょう。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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