ローソクデモの含意
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/06/10 13:34 投稿番号: [35152 / 73791]
米牛肉輸入全面再開に抗議するデモがスタートしてから1ヶ月経過したにもかかわらず終息する兆しが見えない。デモに参加している一般民衆の心理を考えると、二つの要因が結び付いているように思う。一つは対米要因。これは牛肉輸入全面再開を「対米屈服」と民衆が受け止めたこと。つまり韓国民族主義に火をつけたこと。輸入全面再開とならざるを得なかったのは、韓国政府が厳しい牛肉管理を実施しておらず、交渉時に日本のように米国に対し強い姿勢を採る事ができなかったからだ。この点から二番目の要因を惹きだせる。すなわち行政サービスの質とレベルが著しく低いのだ(行政サービス要因)。
質とレベルが低い行政サービスを例に挙げると、今年だけでも、
①南大門消失(国宝管理と消防サービスのいい加減さ)
②鳥インフルエンザが瞬く間に全国に拡散(予防サービス、食品・食肉管理のいい加減さ)
③気象予報が外れ続けること(汚職の蔓延)
④為替相場に対する大局的展望のないままウォン安を放置したり買い介入したり(経済見通しのいい加減さ)
⑤52の生活品目をピックアップし価格統制しようとしたがそれに失敗したこと(韓国を取り巻く物価情勢判断のいい加減さ)
⑥警察が犯罪捜査に迅速に動かないこと(警察サービスのいい加減さ)
現在のように極めて困難なときこそ行政サービスの質とレベルが一挙にあぶりだされ民衆の目に見える形で現れているのだ。行政サービスに対する怒り・不満は、また、未来に対する閉塞感とも結び付き民衆を街頭に駆り立てているとも言えよう。
この状況をどう切り抜けるかという点については、二つの見所があるよう思う。第一点は権力者の舵取り。第二点は怒り・不満・閉塞感を持つ民衆が己の内面とどう折り合いを付けていくのかという内面処理の側面。この過程をよく分析することは、現代韓国政治の把握と洞察にとって必修科目となりそうだ。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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