>正直なところ
投稿者: ventepublique 投稿日時: 2003/03/20 01:48 投稿番号: [445 / 8733]
クルド人問題に限定して指摘します。
確かにフセイン政権によるクルド人弾圧は人道に反する許しがたい行為であり,それだけで裁かれるに値します。
しかし,国内の少数民族を弾圧,虐殺している国は,世界中に未だあまたあります。ロシアにおけるチェチェン人問題(チェチェン人のテロのみが指弾されますが,その数十倍の国家テロを,ロシアは行なっています),中国におけるチベット弾圧,そもそもクルド人問題にしてからが,隣国のトルコにおける武力弾圧は,毒ガスこそ使わなかったものの,イラクといい勝負です(クルド語の使用すら認められていないのですから,トルコにおけるクルド人の人権は,イラク以下です)。
では,少数民族を弾圧する国家をすべて武力制裁することができるのか?
少数民族の弾圧をやめさせることと,その国の政府を軍事力で転覆させるのとは,全く異なった事柄です。現在の国際法では認められていません。
また,イラン・イラク戦争時にクルド人に対して使用されたマスタード・ガスは,米国の供与によるものでした。「敵の敵は味方」とばかり,当時の米国は狂ったようにイラクに武器供与を行ない,フセイン・イラクを武装大国にしてしまったのです。米国のご都合外交がなければ,クルド人達に毒ガスを使われることはありえなかった。
湾岸戦争時のクルド人弾圧について言えば,「フセインを倒すために蜂起せよ」というパパ・ブッシュの扇動に応えて蜂起したところ,米軍はイラク領内での作戦行動を避け,なんら擁護しなかった。そのため,体制を建て直したイラク軍に,蜂起したクルド人達は制圧されてしまったのです。ここでも,米国のご都合主義が犠牲を生んだ。
こういったことを熟知しているから,心ある人々は,米国による一方的武力行使はなんら大義のない見せかけだけのものだと気付いて,反対運動を起こしているのです。
フセインを支持して戦争に反対しているのではありません。
これは メッセージ 440 (sf2xmania さん)への返信です.
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