むしろ人間的に見えた
投稿者: arisugawahiro_0 投稿日時: 2003/04/15 21:38 投稿番号: [830 / 17759]
(2003/4/15)
http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml 略奪はもちろん悪い。イラクでのそれは世界に報道された。だが…
略奪はもちろん悪い。イラクでのそれは世界に報道された。だが、テレビカメラの前で手を振りながら家具などをかついでゆく姿は、むしろ人間的に見えた▼バグダッド入りした島田佳幸記者が書いていた。ある地区ではイスラム教導師の呼びかけで人々は略奪品をモスクへ寄進し始めた。家具や医薬品、冷蔵庫、食料、何でもあるそうだ。モスクに入り切らず幼稚園にも運ばれた。ごく一部の動きかもしれないがこれも人間の姿である▼イスラム教は他の世界と対立してきた分、誤解を受けやすい。昔、中国では回教と呼び、日本にもその名前は輸入された。回鶻(ウイグル)の国から到来した。信徒らは清真教と呼びかえた▼歴史家らが大きな誤解と指摘するのは「右手に剣、左手にコーラン」という有名句だ。イスラム教では左手は不浄だから、その手で聖典をもつはずはない。十字軍時代にキリスト教世界が敵意を込めて作った文句という▼同じことはイスラム教の側にも言えるかもしれない。人類史はイスラム以前のいくつかの宗教の失敗に始まり、イスラム世界は野蛮人に囲まれた文明として出現したとされる。イラクの教科書は欧米を指し「帝国主義者は血を吸うダニのようなものです」と激しい(マルク・フェロー「新しい世界史」藤原書店)▼誤解は直せばすむ。歴史家が心配するのは誤解に親しみすぎて公平な目を失う恐れだ。
これは メッセージ 829 (light_cavalryman さん)への返信です.
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