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二番目の宗教

投稿者: arisugawahiro_0 投稿日時: 2003/03/17 10:01 投稿番号: [666 / 17759]
独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」


影響圏拡大に乗り出したシラク
  アルジェリアを訪問したシラク仏大統領はブーテフリカ大統領に故ドゴール大統領の回顧録を贈った。シラクは昨年、自分が再選されたのは「歴史的な使命」を託されたためとして、ドゴールからインスピレーションを得て、外交政策を立て直そうとしている。その第一歩として、伝統的な影響圏の再獲得に乗り出したのだ。
  フランスから独立して四十年、アルジェリアはシラクを初のフランス大統領として熱烈に歓迎した。地中海の両岸に互いに期待があるためだが、いずれ失望する結果になるかもしれない。

  アルジェリアの若者たちは「ビザ、ビザ!」と叫んだ。新しく「例外的なパートナーシップ」をつくるのなら、フランス入国の大幅増を認めてくれ、というのだ。しかし、フランスのサルコジ内相は外国人の入国を厳しく制限しており、シラクもアルジェリア人の入国はこれまで通り、一年で十八万人に抑える、と明言している。

  シラクはむしろ、アルジェリアの政治、経済の改革を支援して、移住の圧力を減らそうとしている。さらに、アルジェリアの石油、天然ガス部門の民営化を通じて、フランスの利益を図り、来年の選挙で、穏健派の盾としてブーテフリカの再選支援も目指している。

  フランスには六百万人以上のイスラム教徒がおり、二番目の宗教になっている。これまでの同化政策が失敗した以上、外部の影響力で若者が過激化するのを防ぐのが大統領の課題である。

  米国との関係で、東欧諸国と仲たがいしたシラクは地中海圏への支援で穴埋めする考えもある。既にローマ、マドリード、リスボン、アテネを訪れ、「協力拡大」を目指すマグレブ諸国との地中海首脳会議の開催を根回ししてきた。

  シラクはこれまで外交攻勢に出ながら、約束に実行が伴わなかったことが多い。かつてミッテラン前大統領が述べた通り、もはや、旧植民地主義的なノスタルジーを味わっているだけでは困る。

(三月七日)
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