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赤い鳥

投稿者: light_cavalryman 投稿日時: 2004/05/18 03:18 投稿番号: [6427 / 17759]
NHKの番組で比較的最近観たものに、鈴木三重吉について紹介したものがあった。
とても興味深く観ていた。

『赤い鳥』という雑誌が、創刊された経緯。鈴木三重吉が、初の我が子の誕生を
喜び、その子のための絵本を求めて書店に出かけたところ、日清日露の戦勝で
毒された世相を反映して、軍国日本を謳歌するようなものばかりが並んでいた。
それでいたく失望したのが、『赤い鳥』創刊のきっかけだったとか…。

『赤い鳥』という雑誌の表紙を見ると、時代を超えて、メッセージが伝わって
くるように思う。

芥川龍之介は、この雑誌の創刊に共鳴し、「蜘蛛の糸」を投稿した。
鈴木三重吉は、この大文豪の原稿になんと遠慮なく赤字を入れたとか…。
そう言えば、芥川の著作の中では、「蜘蛛の糸」はとても読みやすかったのを
覚えている。

芥川は、日露戦争の英雄、乃木将軍を批判していた。
あんなに大勢の将兵を死なせてしまった将軍のどこが偉いのかと…。
この批判は妥当だ。後の、日本軍の、将兵を人間とも思ってない作戦の
立て方を見れば、このような批判をする人間がもっと日本には必要だった。

西条八十が、鈴木三重吉に説得されて、「唄を忘れたかなりや」を作詞したという
エピソードは、恥ずかしながら初めて知った。

三重吉は、作曲家の成田為三に作曲を依頼し、小学校で、この曲を歌う児童たちを
眼前にしたとき、涙をぽろぽろ流して感激したとのこと。人柄がしのばれる。

三重吉の死後(1936年=昭和11年)、この雑誌は廃刊になった。
日本の軍国主義者たちは、もちろんこのようなものを「軟弱」と称して、排撃した。


【参考】

「赤い鳥」について
http://akaitorisuzu.at.infoseek.co.jp/sub1.html

鈴木三重吉について
http://www.pref.hiroshima.jp/sukoburu/vo13/suzuki.html

「唄を忘れたかなりや」について
http://www.asahi-net.or.jp/~cp7t-mrt/canary.html
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