吉原の夜
投稿者: rie2378 投稿日時: 2012/03/10 06:51 投稿番号: [6195 / 6355]
源平物も折り返しに来たので、一息入れて
軽い物を(かなり軽い)^^
吉原の夜
夕刻が近づくにつれ吉原の遊興街は、昼間の
静けさから一変して華やかさを取戻していた
浮世の垢を落とすべく人は集まり、ざわめきと
女達の嬌声でその賑わいは頂点に達し、武士も
町人もない、そんな治外法権のような雰囲気さえ
漂わせていた
通りすがりの客に声をかける、若い衆も段々
気合が入って来る
そこの御武家さん、どうです、いずれが
アヤメか
カキツバタ
みんな器量良し揃いだよ、さあ、入った、入った!
客寄せの声に吸い込まれるように、四十がらみの
武士がある店に入っていった
女将、邪魔を致す
これは御殿様、(今で言えば、社長さん)^^
良い時においでなさいました
今度入った良い子がおりますよ
女将に案内されて二階に上がり、座敷の障子を
開けると、そこには絵も言われぬ絶世の美女が
ようこそ御武家様、何卒宜しく御願い致します
これは何と美形な、色白で柳腰、
小野の小町もかくあらん
彼の心は、よこしまな考えで満ち溢れていた
(まあ、当然ですが)^^
しかしそこは、はやる気持を押さえて
その方、名は何と言う?
はい、架ー巣戸酔子と申します
何、架ー巣戸酔子とな、変わった名前じゃ
まあよい、して生国はいずれの方じゃ
さしずめ美人の多い、出雲辺りであろう
いえ、出雲や薩摩より、ずっと彼方からまいりました
これは異な事を聞く
薩摩より西と言えば
琉球、天竺あるいは南蛮か
しかし、浮世絵で見る南蛮人の姿とは程遠い
そちは、まさか南蛮人はではあるまい?
はい、南蛮人ではありません、はるか天空の彼方
五百万光年の異星よりやって参りました
何、異星とな!
これは奇怪先晩、
お主、物の怪ではあるまいな
物の怪と言われてアタマに来たのか、酔子嬢は
開き直ったように
だからさあ、私はカースト星のヨーコだって
さっきから言ってるじゃん
今度ね、地球における中世封建社会の
風俗と慣習というレポートを出すのね
それで吉原に取材に来たって訳
アナタで最後、これでおしまい、じゃーね^^
それだけ言うと、ヨーコ嬢は姿を消してしまった、
むむ、何と面妖な!、あ奴は一体何者
狐か狸か、はたまた鞍馬山の天狗か
まあ、どうでもいいか、次行ってみよう、次、
何事も粘りと根性、うん
これしかない
すっかり当ての外れた武士は、性懲りもなく
一夜の夢を求めて遊興街をさまよい、懐の財布を
握り締め店から店へ渡り歩くのであった、
かくして、吉原の夜はふけていくのでありました^^
これは メッセージ 1 (bei*wol*11*jp さん)への返信です.
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