苦難の道
投稿者: rie2377 投稿日時: 2011/08/20 06:51 投稿番号: [6031 / 6355]
今回は少年健太が語る
生命、最終章を
苦難の道
健太は、自宅の水槽で泳ぐ色とりどりの
熱帯魚を眺めていた、熱帯魚はそれぞれ
ブルーやオレンジに身を飾り、水槽の中を
せわしげに動き回っている
そうか、彼らが選んだ選択がこれだったのか
健太は、生命の歩んだ苦難の道を思い出していた
生命誕生から数億年後、地球の上空から雲の
切れ目を縫って薄っすらと光が差し込むように
なっていた
光は海中にも達しキラキラと輝き、あたかも
生命の進化を促すようであった
無限の太陽エネルギー、これに最初に応えたのが
チアノバクテリアだった、彼等は幾世代もかけて
光合成を成し遂げたのである
二酸化炭素を吸収し酸素を吐き出す、ついに
生命は無限の太陽エネルギーを手に入れた
このチアノバクテリアの大繁殖によって、海中は
勿論陸上にも酸素が溢れ始め、地球はブルーに
染まっていった
しかし海中の微生物にとって、酸素は猛毒であった
多くが死に絶え残ったものも、猛毒の酸素を避け
へリュームの噴き出す火口の周りで、細々と
生きていた
その中で奇妙な行動をする一団が現れた、猛毒の
酸素に果敢に飛び込んで行く
倒れても倒れても挑戦を続け、ついには酸素を
活動源にするのに成功したのであった、これに
より生命は飛躍的な進化を遂げた
酸素の持つエネルギーは、へリュームのそれを
大きく凌駕していたからである
健太は、進化の不思議を考える
それは何時も、ある種の冒険者達によって
もたらされた
そうだ、それは危機が迫ったある種の一団
海から陸への挑戦もそうだった、ある一団が
肉食魚に追われ、重力のすさまじい陸上へ
逃れようとしていた
自由に動き回れる海から、自分の足で一歩一歩
しか進めない不便な陸へ、彼等は挑戦して行った
そうか、生命の進化は危機からの脱出だったのか
酸素を取り込んだ生命は、一気に種を増やし
様々な進化を成し遂げた、より環境に適応する為
より多くの子孫を残す為あらゆる努力がなされ
奇想天外な姿を見せる物も出てきた
五つの目を持つ軟体動物や、口と肛門が隣り
合わせのくらげの一種など、やがて進化の過程が
一段落すると、海中は強者と弱者に分かれるように
なっていった
強者は弱者を襲い弱者は身を守るのに知恵を絞る、今から
五億年程前の海中を、支配していたのがアノマロ
カリスであった
最長80センチもある、当時としては最大の
肉食動物で強靭な口を持ち、三葉虫の硬い
こおらも、噛み砕いていた
このアノマロカリスから身を守るため、動物達は
様々な工夫を凝らすことになった
ある者は鋭いとげを持ち、あるものは海底の
泥の中に身を隠し、有るものは素早く動けるよう
身をくねらせ、この殺戮者から逃れる為知恵を
絞ったのである
この時の選択が、動物たちの未来を大きく左右した
我々脊椎動物の祖先、ピカイアが登場したのも
この時であった、僅か5センチ程の弱々しい
ピカイア
しかし脊椎を持つ事で身をくねらせ、素早く
海中を泳ぎ回る事が可能になった
このスピードこそが、過酷な生存競争を勝ち抜く
最大の武器となった、やがてアノマロカリスが
絶滅するとピカイアは海の王者となっていく
その子孫は魚となり、両生類となり陸上に
上がって、ついには人類へと進化していった
健太は水槽の中の熱帯魚を、ピカイアと重ね
合わせて見ていた
進化は危機を乗り越える過程なのかも知れない
あくなき挑戦、これこそが生命の持つ最大の
特徴といえる
人類も生命体の一員として、未来に向けて
挑戦を続ける
宇宙へ、深海へ 生命の持つ遺伝子がそうさせる
苦難の道
健太は、自宅の水槽で泳ぐ色とりどりの
熱帯魚を眺めていた、熱帯魚はそれぞれ
ブルーやオレンジに身を飾り、水槽の中を
せわしげに動き回っている
そうか、彼らが選んだ選択がこれだったのか
健太は、生命の歩んだ苦難の道を思い出していた
生命誕生から数億年後、地球の上空から雲の
切れ目を縫って薄っすらと光が差し込むように
なっていた
光は海中にも達しキラキラと輝き、あたかも
生命の進化を促すようであった
無限の太陽エネルギー、これに最初に応えたのが
チアノバクテリアだった、彼等は幾世代もかけて
光合成を成し遂げたのである
二酸化炭素を吸収し酸素を吐き出す、ついに
生命は無限の太陽エネルギーを手に入れた
このチアノバクテリアの大繁殖によって、海中は
勿論陸上にも酸素が溢れ始め、地球はブルーに
染まっていった
しかし海中の微生物にとって、酸素は猛毒であった
多くが死に絶え残ったものも、猛毒の酸素を避け
へリュームの噴き出す火口の周りで、細々と
生きていた
その中で奇妙な行動をする一団が現れた、猛毒の
酸素に果敢に飛び込んで行く
倒れても倒れても挑戦を続け、ついには酸素を
活動源にするのに成功したのであった、これに
より生命は飛躍的な進化を遂げた
酸素の持つエネルギーは、へリュームのそれを
大きく凌駕していたからである
健太は、進化の不思議を考える
それは何時も、ある種の冒険者達によって
もたらされた
そうだ、それは危機が迫ったある種の一団
海から陸への挑戦もそうだった、ある一団が
肉食魚に追われ、重力のすさまじい陸上へ
逃れようとしていた
自由に動き回れる海から、自分の足で一歩一歩
しか進めない不便な陸へ、彼等は挑戦して行った
そうか、生命の進化は危機からの脱出だったのか
酸素を取り込んだ生命は、一気に種を増やし
様々な進化を成し遂げた、より環境に適応する為
より多くの子孫を残す為あらゆる努力がなされ
奇想天外な姿を見せる物も出てきた
五つの目を持つ軟体動物や、口と肛門が隣り
合わせのくらげの一種など、やがて進化の過程が
一段落すると、海中は強者と弱者に分かれるように
なっていった
強者は弱者を襲い弱者は身を守るのに知恵を絞る、今から
五億年程前の海中を、支配していたのがアノマロ
カリスであった
最長80センチもある、当時としては最大の
肉食動物で強靭な口を持ち、三葉虫の硬い
こおらも、噛み砕いていた
このアノマロカリスから身を守るため、動物達は
様々な工夫を凝らすことになった
ある者は鋭いとげを持ち、あるものは海底の
泥の中に身を隠し、有るものは素早く動けるよう
身をくねらせ、この殺戮者から逃れる為知恵を
絞ったのである
この時の選択が、動物たちの未来を大きく左右した
我々脊椎動物の祖先、ピカイアが登場したのも
この時であった、僅か5センチ程の弱々しい
ピカイア
しかし脊椎を持つ事で身をくねらせ、素早く
海中を泳ぎ回る事が可能になった
このスピードこそが、過酷な生存競争を勝ち抜く
最大の武器となった、やがてアノマロカリスが
絶滅するとピカイアは海の王者となっていく
その子孫は魚となり、両生類となり陸上に
上がって、ついには人類へと進化していった
健太は水槽の中の熱帯魚を、ピカイアと重ね
合わせて見ていた
進化は危機を乗り越える過程なのかも知れない
あくなき挑戦、これこそが生命の持つ最大の
特徴といえる
人類も生命体の一員として、未来に向けて
挑戦を続ける
宇宙へ、深海へ 生命の持つ遺伝子がそうさせる
これは メッセージ 1 (bei*wol*11*jp さん)への返信です.